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ハイスクールD×D 新訳 更新停止
第3章
月光校庭のエクスカリバー
第80話 行け、オカルト研究部!
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「それに…それに俺はな…ハーレム王になるんだぁぁぁ!!!!」
「……はぁ?」
イッセーが高々と宣言した目標…いや、野望を聞いたゼノヴィアは間の抜けた声を出していた。
まあ、普通はそんな反応だろうな。
だが、俺の中には呆れもあるが、こんな状況でも野望を諦めないこいつの愚直さに感心していた。
ある意味スゲエよお前。
「テメエなんかに俺の計画を邪魔されたら困るんだよ!」
「クク、ハーレム王?ハハ、赤龍帝はそれがお望みか。なら俺と来るか?」
「え?」
「ハーレム王などすぐになれるぞ。行く先々で美女を見繕ってやる。好きなだけ抱けば良い」
…………………。
コカビエルが告げた提案を聞いて、俺の思考が停止した。
「……………」
停止した思考のまま、チラっとイッセーの方を見る。
「……………」
イッセーは固まっていた。
「……そ…そんな甘い言葉で……お…俺が騙されるものかよぉ…」
そして、長い間の後、説得力の欠片も無いだらしない顔で拒否反応を示した。
…………………。
……………。
………。
…。
お…。
お前…。
「お前なぁぁぁぁぁ!!!!」
パァァン!
俺は武装指輪(アーム・リング)に何故か収納されていたハリセンでイッセーの頭を叩いていた。
「お前な!間があるのは良いが、もうちょいシャキッと拒否しろよ!」
「え!?間があるのは良いの!?」
木場に驚愕な表情でツッコミを入れられた。
「こいつのスケベさを考えれば迷うのは予想できる!こいつのこう言うスケベな所をどうこうしようなんて、もう諦めてるんだよ!それよりも!返せ!俺の感心を返せ!」
「お、落ち着けよ明日夏!?」
「誰のせいだ!誰の!」
俺はイッセーの襟首を掴んで思いっきり前後に揺らしていた。
「イッセー!!」
「はい!!」
部長の怒声でイッセーは背筋をピンっと伸ばす。
「す、すみません!どうにもハーレムって言葉に弱くて…」
「ハーレムに限らず、エロ方面全般に弱いだろお前!」
「……ごもっともです」
まったく、こいつは!
「そんなに女の子が良いなら、この場から生きて帰れたら、私がいろいろしてあげるわよ!」
「……………」
あ、あの部長、何故そこでそんなセリフが出るんですか?
「……マジですか?な、なら…おっぱいを揉むだけでなく、す、す、吸ったりとかも?」
……お前も何訊いてるんだよ!
「ええ。それで勝てるのなら安い物よ」
普通に答える部長。
……悲しいかな、この後の展開が読めてしまう…。
「ッ!!」
カァァァァァァッ!
『っ!?』
イッセーの目が見開いた瞬間、籠手の宝玉がかつて無い程輝き出した。
「あ、あれは!?」
「あんな輝き、かつて見た事も!?」
「神器(セイクリッド・ギア)は宿主の想いに応えて力を定めますか
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