第3章
月光校庭のエクスカリバー
第80話 行け、オカルト研究部!
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破壊してしまった。
「ほう、今のを全て防いだか」
コカビエルがそう言うが正直喜べない。
今のでアルミヤさんは右腕が重傷、ゼノヴィアはなんとか無傷だが疲弊、俺にいたっては疲弊に加え、何より雷刃(ライトニングスラッシュ)の刀身が根元からボッキリと逝ってしまっていた。
折れた刀身は少し離れた場所に突き刺さっている。
『わりぃ、疲弊してる時に光弾を受け止めてる状態で急にやったから結合が甘くなってた』
どうやら中途半端な状態で無茶した為に折れてしまった様だが、どのみち、ああしなければ雷刃(ライトニングスラッシュ)ごとやられていたんだ、贅沢は言えねえ。
とりあえず、使い物にならない武器を持っていても仕方がないので、雷刃(ライトニングスラッシュ)の残った柄と鞘をその辺に捨てる。
「しかし、悪魔もだが、教会の戦士(エクソシスト)のお前達も仕えるべき主を無くしてまでよく戦うものだ」
「何!?」
「どう言う事!」
「コカビエル!主を無くしたとはどう言う意味だ!」
「おっと、口が滑ったか」
「答えろ!コカビエル!」
「よせ!ゼノヴィア!」
コカビエルの態度にゼノヴィアは怒気を孕んで食って掛かり、アルミヤさんはそんなゼノヴィアを制止する。
「フフフフ、フッハハハハ、ハッハハハハハ!そうだな、そうだった!戦争を起こそうと言うのに今さら隠す必要など無かったな!フハハ!先の三つ巴の戦争で四大魔王と共に神も死んだのさ!」
『っ!?』
コカビエルが告げた事はとんでもない事実だった。
「う…嘘だ…」
神の死と言う事実にゼノヴィアは狼狽していた。
いや、ゼノヴィアだけでなく、この場にいる全員が驚愕していた。
例外は…。
「アッハハハハ!なんだよそれ!神が死んでるとか!アッハハハハハハハ!」
心底楽しそうに笑い飛ばしているベル。
「やはりそうでしたか」
「なんだ、お前も気付いていたのか?」
「あの聖魔剣を見た時から薄々は」
この事実を口にしたコカビエル、薄々と感づいていたらしいカリス。
「………」
教会の戦士(エクソシスト)にも関わらずゼノヴィア程ショックを受けていない様子のアルミヤさんだけだった。
「……神が…死んでいた……バカな事を!そんな話聞いた事も無いわ!」
「あの戦争で悪魔は魔王全員と上級悪魔の多くを失い、天使も堕天使も幹部以外のほとんどを失った。もはや純粋な天使は増える事すらできず、悪魔とて純血種は貴重なはずだ」
「そんな……そんな事……」
元シスターのアーシアも相当なショックを受けていた。
「どの勢力も人間に頼らなければ存続ができない程落ちぶれた。天使、堕天使、悪魔、三大勢力のトップ共は神を信じる人間を存続させる為にこの事実を封印したのさ」
「………嘘だ……嘘だ……」
ゼノヴィアは絶望しきった表情で地に項垂れて
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