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ハイスクールD×D 新訳 更新停止
第3章
月光校庭のエクスカリバー
第79話 六式聖剣術
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ミヤさんが持っている剣は…。
「投影(ドライ)、完了(クリア)。投影聖剣(トレース・ブレイド)、破壊(デストラクション)、天閃(ラピッドリィ)」
七種類で一本ずつしか無い筈のエクスカリバーの内の二本を持っていたのだから。


戦場が驚愕で包まれた。
無理も無い。
アルミヤさんが持っているのは見間違い無く、破壊と天閃の二本のエクスカリバーだからだ。
そして、あの人の事だ、見た目だけ何て言う無駄な事はしない。
おそらく、能力までも同じなのだろう。
さっきのも天閃のエクスカリバーの力による高速移動だろう。
だが、破壊のエクスカリバーは今もゼノヴィアが所持しているし、天閃のエクスカリバーはバルパーによって他の三本のエクスカリバーと統合され、その剣は木場が叩き折った。
だから、破壊と天閃のエクスカリバー二本をあの人が持ち得ている事など無い筈なのである。
だが、実際にアルミヤさんの手にはその二本が握られている。
考えられるとすると、あの人が呟いていた詠唱から察するに…。
「……エクスカリバーを複製したのですか?」
カリスが俺の内心を代弁した。
「第三の能力、投影(ドライ)、現存する聖剣の複製能力だ」
「あり得ん!?あり得ない!!いかに聖剣を作り出す神器(セイクリッド・ギア)の禁手(バランス・ブレイカー)と言えど、伝承に残るほどの聖剣を無(ゼロ)から複製するなど!?」
バルパーはあり得ない物を見るかの様に慌てふためいていた。
「フッ、禁手(バランス・ブレイカー)とはその名の通り、禁じられし忌々しい外法と呼ばれる他、世界の均衡を崩す力と言う意味でも呼ばれる物だ。貴様も言っていただろう。聖剣創造(ブレード・ブラックスミス)は使い手によっては無類の力を発揮すると。なら使い手によってはその禁手(バランス・ブレイカー)も化けるだろう。木場裕斗の聖魔剣に比べれば充分可能な事だと思うがね」
確かに木場の聖魔剣は本来なら交わる事が無い聖と魔の融合と言う規格外な物だ。
それに比べれば確かに他愛無いかもしれないが、充分規格外だと思う。
「だが、どんな物だろうと複製品はオリジナルより価値が下がるものだ。これも例外ではない」
と言う事は複製は可能だが、その性能はオリジナルより劣る訳か。
だが、そんな差は使い手の技量で充分埋められる程度じゃないのか?
現にオリジナルを持っていたフリードと同等、それ以上の速度で巨人達を切り裂いていた。
ましてやあの人は多大な負担を掛ける代わりに多大な性能向上を促す因子の所有者だ。
総合的には優にフリードを上まっているだろう。
「……バランス?待てよ…」
突然、バルパーが思案しだした。
何かを察したのか?
「さて、いい加減けりを着けるとするか」
アルミヤさんは巨人達と対峙する。
斬り付けられた巨人達は
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