第3章
月光校庭のエクスカリバー
第79話 六式聖剣術
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ッ!」
ズバババッ!
さらに他の三体の大男の腕、脚、首をすれ違い様に切り裂いてしまう。
バキャァン!
だけど、それと同時に持っている剣が砕け散ってしまった。
『ゴォアァァァァッ!!!!』
無傷の大男二体が背後からアルミヤさんに襲い掛かる!?
ヒュッ。
ザシュ!
『ゴアッ!?』
が、アルミヤさんは背を向けたまま、またもやいつの間にか持っていた二本の剣を投げ付け、二本の剣はそれぞれの大男の片目に突き刺ささり、大男は怯んでしまう。
その隙にアルミヤさんは高々と見事なバク宙で大男の背後に回り…。
「ハァ!」
ズバァ!
そのまま、既に再び握られていた剣でそれぞれの首を深々と切り裂いた。
『グォアァァァァッ!!!!』
斬られながらも、まだ動ける大男二体がアルミヤさんに追撃しようとする。
「……単純なものだ」
そう呟くアルミヤさんの両手にはそれぞれ三本づつの剣が握られており…。
ドス!ドス!ドス!
『グォアッ!?』
それを先程と同じ様に投げ付け、全て手足に命中し、大男は動きを止める。
「ハァァァァ…」
アルミヤさんは振り返ると同時に駆け出し…。
「フッ!!」
ズバァァァッ!
先程の二体同様、首を切り裂いた。
一体だけでも明日夏達があれ程苦戦を強いられていた大男六体がたった一人の男に手も足も出ずに斬り伏せられていた。
ピシッ。ピシピシ。パキッ。
また剣に亀裂が走り、刃こぼれを起こしてしまったが、アルミヤさんは特に気にした様子も無く、刃こぼれした剣を投げ捨て、大男達の方を見る。
その手には既に別の剣が握られていた。
大男達は何体かは既に傷が再生しており、動ける様になっていた。
「バルパーさん」
カリスが唐突にバルパーを呼ぶ。
「少し聞きたい事があるのですが…」
「な、何だ?」
「聖剣を扱うには特殊な因子が必要…つまり聖剣使いには必ずその因子を持っていると言う事ですよね」
「そうだが、それがどうした?」
「そして、因子を刀身に込める事で聖剣の力を強める事ができる…」
「だから、それがどうした事だと言うのだ!」
カリスの要領を得ない尋ね方にバルパーはイラついていた。
「では…その因子が聖剣の負担になる事はあるのですか?」
「……何…?」
「ですから、因子を刀身に込める行為が聖剣の負担になるのかと聞いているのですよ?」
「バカな!ありえん!因子はあくまで聖剣を扱う為に必要な要素であり、聖剣の力を強める要素は所詮は副産物で微々たる物だ。それが聖剣を破壊するなどありえん!フン、その男が作った聖剣が頻繁に破損するのは、その男の作る聖剣が脆弱で戦闘に耐えられていないだけだ。貴様も聖剣の事をよくも知らぬくせにありもしない事で聖剣を語るな!」
バルパーはカリスの仮説を怒気を孕ませながら否定した。
カリス
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