第3章
月光校庭のエクスカリバー
第79話 六式聖剣術
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・セルゼンと違って強敵だ」
「無論、把握している」
「……さっきの様子から察するに、何か策があるんですか?」
「策と言える程上等な物ではないがね」
「私達にできることは?」
「ふむ、ならば君達は下がっていたまえ」
『なっ!?』
アルミヤさんの提案に二人とも絶句していた。
無論、俺達も同様に唖然としてしまっていた。
「何を言ってるんだアルさん!?」
「あの巨人達の強さは…」
「把握していると言ったはずだが」
『……………』
「なに、一人の方が御し易いと言う話なだけだ」
「……任せても大丈夫なんですか?」
「期待してもらって構わんよ。君達はコカビエルに備えて力を温存しておきたまえ。あれはそこの巨人共とは比べ物にならん程の存在なのだからね」
『…………』
二人は渋々と俺達の下まで下がってきた。
「……大丈夫なのかよあの人…」
「……あの様子だ、何かあるんだろう。一応、ここにいるメンツの中じゃあ、一番の実力の持ち主だしな…」
「えぇ!?そうなのか!?」
「……実力を測る目には自信ある方だ…」
それってつまり、部長よりも強いってこと事かよ!?
俺は唖然としながらも、アルミヤさんの方を見る。
「う〜ん、一体ならまだしも、六体を相手に戦えるのですか?」
カリスが顎に手をやり、首を傾げながら聞いた。
「フッ、遠慮無く来てくれて構わない…ただし…」
「?」
「……全部倒される事を覚悟はしておけ」
「それは少し困りますが、ま、できるのならやってみてください」
「フッ…なら…遠慮無くやらせてもらう!」
アルミヤさんは一度フッと笑うと、笑みを消し、眼光を鋭くした。
『グゥオォォォォォッ!!!!!!』
それと同時に大男達が一斉にアルミヤさんに襲い掛かる。
「フッ!」
「っ!」
「速い!」
明日夏と木場が驚嘆しだした。
アルミヤさんは一気に駆け出し、そのままの勢いで大男達の武器の猛攻を掻い潜りながら、すれ違い様に大男二体の首を斬りつけていた!
斬られた首は無傷だったけど、スゲェ…。
俺は思わず明日夏や木場に質問しだしていた。
「なあ明日夏、木場、お前らあんな事できるか?」
「……いや無理だ」
「……まず、あの猛攻の中に突っ込もうなんて普通は考えないよ」
あっさりとできないと即答してしまった。
つまり、二人にとってはそれほどスゴい事をあの人はやってのけたって事になる。
だけど、ダメージが無いんじゃ…。
ブシュ!
『っ!?』
斬られた大男の首から血が微量だけど吹き出た!
「……僅かだけど、斬られてたみたいだね…」
だけど、すぐに治ったのか、血が出なくなっていた。
「……………」
「明日夏?」
明日夏が難しい顔をして、大男ではなくカリスの方を見ていた。
「……野郎、急に様子が変わった
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