第3章
月光校庭のエクスカリバー
第78話 世話が焼けるぜ!
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は俺のオーラを自在に操る事。んでもって、俺のオーラは使い勝手が良くてな。身に纏ったり、攻撃及び形を持たせて放出する他に今みたいに他の物と混ぜ合わせる事でオーラ同様に自在に操れるんだぜ。もちろん、悪魔の魔力や天使・堕天使の光も同様にな。後、こんな事も…」
そう言い、刀を抜き、構えると、刀身が徐々に緋色が浮き出てきた!
「そらァ!」
ズババババッ!
「こんな風に金属物質とも混ぜ合わせる事で切れ味なんかを上げる事もできるんだぜ♪」
そして、意図も容易く、大男を切り刻んでしまった。
「ま、この状態からでも再生できそうだからな…ダメ押しっと!」
直後、左手からオーラが放出され、切り刻まれた大男を包み込んで、大きなオーラの球体ができあがった。
球体は徐々に小さくなっていき、最終的にソフトボール大くらいの大きさになり、ドレイクの左手の上でゆらゆらと浮いていた。
「フッ!」
バシュウ!
ドレイクはオーラの球体を握りしめ、オーラは霧散してしまった。
「で、どうだ?まさか、塵も残ってない状態から再生するなんて事はねえだろ?」
「さすがに無の状態からの再生なんて無理ですよ。そもそも、再生にしたって、回数が制限されてる状態ですからね」
ドレイクの問いにカリスは嘆息しながら答える。
「……スゲェ…明日夏達が苦戦してたあの大男を…あんなにあっさりと…」
「ブイ♪」
唖然してる俺に向けて、ドレイクはVサインを送ってきた。
それにしても、ドレイクの言動や行動が明日夏なら絶対にやらない事で、それを明日夏の体でやってるせいで違和感ありまくりだ…。
「さてと、残りの二体もちょちょいっとやるか…って、あり?」
なんだ、急にドレイクがふらつきだしたぞ?
「あ〜やっべ。もう限界かよ…」
そう言って、膝を着いてしまった!?
「どうやら、予想通り、限界が来たみたいですね」
「どう言う事だよ!?」
「……この緋色のオーラは元々は俺のオーラだからな。この状態になれば、幻龍の緋衣(アグレッシブネス・スカーレット)の力をフルに発揮できるんだが、ちょっと現時点だと難点があってな…」
「難点?」
「簡単な事です。宿主である彼がその神器(セイクリッド・ギア)を現時点では精々数十パーセントしか扱いきれていないと言う事ですよ。その状態で強引に百パーセントフルで扱えば当然、消耗も負担も相当な物になります。ましてや、ベルさんと彼との連戦による疲弊、彼の一撃をまともに食らってのダメージも相当でしょう?」
「まあな。実は骨が何本か逝ってんだよな…おまけにちょっと見ただけで明日夏(こいつ)の扱える領域を把握するとわな…大した観察眼だよお前…」
「それ程でも。それにしても、最高傑作がこうもあっさり殺られてしまうとわ…ですが、もう彼の体は満足に戦える状態ではないでしょう?」
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