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ハイスクールD×D 新訳 更新停止
第3章
月光校庭のエクスカリバー
第78話 世話が焼けるぜ!
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ともあれ、明日夏が無事でよかった。
『いや、違うな相棒』
(え?違うってどういう事だよ?)
ドライグの言葉に疑問を抱いてると、明日夏が口を開き始めた。
「やれやれ、世話の焼ける宿主様だ」
「?」
「明日夏兄?」
「明日夏君?」
明日夏が口にした言葉にカリス、千秋、木場が怪訝そうな表情をしていた。
まさか!
『そのまさかだ相棒』
今の明日夏の言葉と言葉を口にした時のらしくない口調でドライグの言っていた事を理解した。
「お前、ドレイクか!」
「正解だぜ、イッセー♪」
銃を模した形にした手で俺を指差ししながら明日夏…いや、ドレイクが答えた。
「イッセー、どう言う事なの?」
部長が訝しげになりながら聞いてきた。
「ドレイクって言うのは、明日夏の神器(セイクリッド・ギア)に宿っているドラゴンの名前です。そして、俺の中のドラゴンが言うには、ドレイクは宿主の体に乗り移る事ができるみたいなんです」
「つまり、今の明日夏は明日夏ではなく、そのドラゴンなのね?」
「はい」
「……宿っているドラゴンが宿主に乗り移るなんて事、神器(セイクリッド・ギア)だろうとできるのものなのかしら…?…」
部長がさらに訝しげな表情になっていた。
「なかなか面白い現象ですね。宿っているドラゴンが宿主に乗り移るなんて」
「アザゼルから聞いても特に興味は湧かなかったが、実際に見てみるとなかなか興味深い物だな」
この現象を見て、カリスとコカビエルが興味深そうにしていた。
「ドレイク!お前、明日夏兄の体を!!」
千秋が怒りに顔を歪ませながら叫ぶ。
「おいおい、兄貴を助けてやった恩人…いや恩龍に対する態度としてどうなんだそれ?」
千秋の態度にドレイクは飄々としながら対応していた。
明日夏に聞いた話じゃ、初めて神器(セイクリッド・ギア)を発現した瞬間、自分の体を乗っ取られそうになったみたいで、その時は冬夜さんがなんとかしたらしい。
おそらく、千秋もその場に居合わせていて、今の状況をその時の状況と重ねたんだろう。
「安心しろ。今明日夏(こいつ)に死なれて、別の宿主の所に行くのは困るからな。それに、もう明日夏(こいつ)の体を奪うなんて事はしねえよ。する必要がねえからな」
今言った通り、ドレイクには今後、明日夏の体を奪う気は無いと初めて会った時に言っていた。
千秋はドレイクの言葉が信じられないと言う顔をしながらも、明日夏が危なかったのも事実だったので、複雑そうな心境の様子だった。
「にしても、どいつもこいつもこんな奴に苦戦しやがって。コカビエル倒す気あんのか?」
そう言うドレイクの視線の先には、消し飛ばされたはずの首がもとに戻っていた大男がいた!?
あの状態からでも再生するのかよ!?
もうフェニックスと何ら代わりねえじゃねえか!
『グォアァ
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