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ハイスクールD×D 新訳 更新停止
第3章
月光校庭のエクスカリバー
第77話 聖魔剣
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ーシアがすぐに燕の治療を始めた。
ギリギリ致命傷を避けていたのでアーシアの治療で事無きを得た。
「裕斗!?」
「?」
部長が木場の名を口にしたのを聞き、木場の方を見ると、ボロボロながらも何とか立ち上がろうとしていた木場がいた。


「被験者が一人脱走したままと聞いていたが…」
「……はぁ…はぁ…」
「卑しくも悪魔に堕ちておったか。君らには感謝している。おかげで計画は完成したのだからな」
「……完成…?…」
ちょっと待て、確か計画は失敗したって聞いていたのに完成ってどう言う事だよ!?
「……私はね、聖剣が好きなのだよ。幼少の頃、エクスカリバーの伝記に心を躍らせ、聖剣を扱う自分を夢にまで見るほどに。だからこそ、自分に聖剣使いの適正が無いと知った時の絶望といったらなかった…」
いきなりバルパーが昔話を始めた。
「自分では扱えないからこそ、扱える者に憧れを抱き、聖剣を扱える者を人工的に創りだす研究に没頭する様になったのだよ。そして、その結果、聖剣を扱うには特殊な因子が必要である事が分かったのだよ。ましてやエクスカリバークラスとなると、必要な因子も多くなる。君達被験者には因子こそあれど、聖剣を扱えるまでの数値には至らなかった。そこで一つの結論に至ったのだよ。被験者から因子だけを抜き出せば良いとな」
「ッ!?」
「そして、結晶化する事に成功したのだ。これはあの時の因子を結晶化した物だ」
バルパーがその結晶らしき物を木場に見せ付けていた。
「フリード達に使って最後の一つになってしまったがねぇ」
「ヒャッハッハハハハ!俺以外の奴らは途中で体が因子に着いていけなくなって死んだり、死ななかったけどあっさり負けたりって全然大した事無かったんだぜぇ!そう考えるとやっぱ俺ってつくづくスペシャル仕様ザンスねぇ!」
フリードが愉快そうに醜悪な笑い声を揚げながら言う。
「……聖剣使いが祝福を受ける時、あの様な物を体に入れられるが、因子の不足分を補っていたと言う訳か」
「フン、偽善者めらめ、私を異端と排除しておきながら、厚かましく私の研究だけを利用しよって。どうせ、あのミカエルの事だ、被験者から因子を抜き出しても、殺していないだろうがな。ベル達が使っている十字具(クロス)も元々はそう言う犠牲を出さない為に作られたのだからな」
「……なら、僕らも殺す必要は無かったはずだ…どうして…!…」
確かに、木場の言う通り、殺す必要なんて無かったはずだ。
「お前らは極秘実験の研究材料に過ぎん。用済みになれば廃棄するしかなかろう?」
「……僕達は主の為と信じて、ずっと耐えてきた…それを…それを…実験材料…廃棄…」
バルパーの言葉に木場は呆然としてしまっていた。
「……酷い…」
アーシアが唖然としながら、そう呟いた。
バルパーは持っていた結晶を木場
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