第3章
月光校庭のエクスカリバー
第76話 厄介な奴らだ!
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「大丈夫ですか朱乃さん!」
「……ごめんなさいね…せっかくイッセー君が…」
「そんな事はどうだっていいんスよ!」
せっかく俺に力を譲渡してもらったのに無駄にしてしまった事を謝罪しようとしていたが、特に気にしてなかったので朱乃さんの言葉を遮る。
そんな事よりも!
俺はコカビエルに向けて言い放つ。
「テメエよくも朱乃さんを!絶対に許さねえ!」
「イッセー!今は副部長を!」
「ッ!分かった!朱乃さん!」
「え!?」
確かに千秋が弓で撃退してくれてはいるが、以前周りには動く死体共がいた。
明日夏の言う通り、こんなところにケガした朱乃さんを放っぽとく訳にはいかないので、朱乃さんを抱き抱えて(所謂お姫様抱っこ状態)その場から急いで離れ、死体達がいないアーシアのいる所まで運ぶ。
そこに部長も降りてきた。
二人をアーシアに任せて、俺はここに近付いてくる死体達の相手をしに駆け出す。
こいつら、動きはかなり良いけど、ライニーの情報通り、動きが単調なので、俺でもそれなりに戦えてた。
ふと、俺の視界にバルパーに歩み寄る木場の姿が入った。
「……バルパー・ガリレイ…僕は聖剣計画の生き残り…いや、正確には貴方に殺された身だ」
「?」
「悪魔に転生した事でこうして生き永らえた。僕は死ぬ訳にはいかなかったからね…死んでいった同士の仇を討つ為に!」
木場はそう言い、バルパー目掛けて駆け出す。
「危ない!?祐斗!!」
「マズい!!」
「避けろ木場ァァッ!!」
コカビエルが木場目掛けて光の槍を投げつけようとしていやがった!
慌てて俺と小猫ちゃんは駆け出す。
ドゴォォォォォン!
が、間に合わず、木場の周囲を爆発が包み込み、俺と小猫ちゃんは爆風で吹き飛ばされてしまう。
「木場ッ!?」
慌てて木場の方を見ると、ボロボロだが、なんとか生きている木場がいた。
「直撃は避けたか。フッ、すばしっこいネズミだ」
どうやら自慢の俊足で最悪の事態は避けた様だった。
「チッ!」
「余所見してて良いのか♪」
「ッ!」
舌打ちをする明日夏がベルの言葉を聞いて何かを察したのか、慌ててその場から後ろに跳ぶ。
その瞬間、明日夏のいた所から何かが発生し、明日夏の前髪を少し切り裂いた。
あれがライニーの言っていた黒十字具(ブラック・クロス)って奴か!
「キヒ、やっぱライから聞いてたみたいだなぁ♪良い反応だぜぇ♪」
避けらたにも関わらず、ベルは余裕な態度を崩さない。
「フリード」
「ハイなぁボスゥ!」
出やがったなイカれ神父!
「最後の余興だ。四本の力を得たエクスカリバーでこいつらをまとめて始末してみせろ!」
「ヘヘーイ!」
フリードが四本を一つにしたエクスカリバーを手に取る。
「超素敵仕様になったエクスなカリバーちゃん、確かに配慮し
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