第3章
月光校庭のエクスカリバー
第74話 強敵現れました!
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を治せても、失った体力までは回復できないのだ。
以前、ライザーとの戦いに備えて山で修行した時、生傷が絶えなかったがアーシアのおかげで傷はなんとかなったが、体力まではどうしようもなかったから、かなりしんどかった。
……正直、燕ちゃんのマッサージによる疲労回復が無かったら死んでたかもしれなかった。
「……私の家になら治療設備があります。椿」
「はい」
副会長がライニー達を連れて行くために転移の準備を始めだした。
「頼みましたよ」
「はい」
そう会長に応じた後、ライニー達を連れて転移していった。
「とりあえず、明日夏達は無事みたいだな」
「お前のお尻も無事か?」
「………う、言うなよ……」
「……ハハ、わりぃ…」
「……まあ、こっちも悪かったな。巻き込んじまって…」
「……まあ、俺もなんやかんやで自分から協力したからな。それよりこれはどういう事だよ?」
「……俺達も今来たばかりで全然…ッ!?」
突然、凄まじい悪寒が襲い掛かってきた!
「……何だこの悪寒!?」
どうやら、この場にいる全員が悪寒を感じているようだ。
……この悪寒、覚えがある…。
まさか!
「やあぁやあぁやあぁ、餌を嗅ぎ付けて集まってきましたねぇ、ご機嫌麗しゅう…クソ悪魔共ぉ♪」
「フリード!!」
フリードが森から現れやがった!
「ライニー達が餌ってどう言う事だよ!」
「簡単なことですよ」
『ッ!』
俺が怒鳴り散らすと、別の男の声が聞こえた。
フリードが出てきた所から知らない男が二人現れた。
一人は俺達と同じくらい、もう一人は確実に年上だった。
さっき喋ったのは年上の方みたいだ。
「確かに彼らは私達から逃げおおせましたが、存外簡単に見つけれましたからいっそ貴方方を誘き寄せるのに利用させてもらったのですよ」
「マヌケだなぁ、ライの奴ぅ♪」
年上の男が答えるともう一人の男がおもしろおかしそうにそう言う。
なんとなく、俺にはこの二人が誰だか分かった。
「申し遅れました。私、カリス・パトゥーリアと申します」
「俺はベルティゴ・ノーティラス。なげぇからベルでいいぜ♪」
やっぱり、この二人がライニー達が言っていたベルって奴と明日夏が言っていたカリスって言うはぐれ賞金稼ぎ(バウンティーハンター)か!
『ッ!』
部長と会長が魔力を帯びた手を向けて臨戦体制になった。
「ああっとととっとぉちょい待ちちょい待ちぃ!!そちらの紅毛のお嬢さんにお話があるんだってぇ!」
「……話?」
部長が訝しげになりながら手を下ろす。
「正確には私達ではなく彼ですが」
「……彼?」
「キヒヒ、うちのボスさ♪」
『ッ!?』
部長と会長が何かを感じたのか上を見上げた。
俺達も見上げると、そこには黒い翼を持った男がいた。
「……堕天使…」
小猫ちゃんの
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