第3章
月光校庭のエクスカリバー
第74話 強敵現れました!
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り取りを見て微笑んだ後、口を開く。
「それで、私達もただ連絡を待っている訳にもいきませんので、使い魔を放って町中を探索中なのですが…」
朱乃さんの様子から成果は出ていなさそうであった。
「ッ!私の使い魔が何かを見つけたそうよ。みんな、行くわよ」
『はい』
どうやら部長の使い魔が何かを見つけたようなので、今からその場所に転移をする事になった。
転移した場所は町外れの高台であった。
辺りを見渡すと、人間姿の部長の使い魔がいた。
近くに行くと地面を指差しだした。
「十字架?」
指の先にあったのは十字架であった。
俺はそれを左手に取る。
本来悪魔は十字架を持てないが、俺の左手はドラゴンの腕になっているので何の問題も無かった。
「それ、あの男が持ってた十字架…」
千秋が十字架を見て告げる。
あの男とはおそらくライニーの事だろう。
あからさまに不機嫌そうになって言っているのが何よりの証拠だ。
「近くにいるのかしら?」
部長がそう言い、辺りを見渡しだすと、俺達も見渡す。
ガサ。
物音が聞こえ慌ててそちらの方を見ると茂みから人影が現れた。
「ッ!ライニー!!」
現れたのは傷だらけで血まみれのイリナと神田を担いだ同じく傷だらけで血まみれで右腕が無いライニーであった。
「………ぐ……」
「ライニー!?」
ライニーが苦悶の声を出して倒れた!
「しっかりしろ!?アーシア!!」
「はい!!」
アーシアは慌てながらライニーの下に来て治療を始めようとする。
「…………俺は……後でいい……」
「喋ってはダメです!」
「後でいいって、お前右腕が!」
「………義手だ……気にするな……」
「って言うか、一体何があったんだよ!明日夏や木場、ゼノヴィアとアルミヤさんは!?」
「………いっぺんに聞くな!……カリスって奴のおかげではぐれた……」
カリスって、明日夏が言ってたはぐれ賞金稼ぎ(バウンティーハンター)の事か。
「………んでその後、俺とユウはベルに会って…このざまだ……イリナはゼノヴィアと木場って奴と一緒にいたらしいがはぐれた所をフリードの野郎にやられたらしい……んで士騎明日夏が俺達を助けた後…残りの奴らを探しに行った……後は知らねえが…おそらく他の奴らは無事のはずだ……」
とりあえず、明日夏達は無事のようであった。
ライニーから明日夏達の状況を聞いていると会長が副会長と匙を連れて魔方陣で転移してやってきた。
「来てくくれたのねソーナ」
「連絡をもらって来ない訳にはいかないでしょう」
会長がライニー達の容態を確認する。
「……ダメージが大きそうですね?」
「は、はい、聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)は消耗した体力までは回復できませんので…」
アーシアの言う通り、聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)は傷
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