第四章 完成 自分達の部隊 〜ミッドチルダ レリック事件〜
第五話 ティアナの思い、なのはの思い
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てくれ、自分に出来ないことは誰かに任せていいんだ。視野を広くもて。お前の前後左右が守ってくれる。守ってもらうことは恥じゃない。射撃の真髄は動じないこと、だ」
「私に、できますか?」
「ああ、できるとも。諦めさえしなければ、な。でも、無茶だけはいけない。それは基礎が完全に出来るまでは悪手でしかないんだ。だから今日は休め。別に俺は自主練習が悪いとは言ってない。でも、それは一人で無茶するためではなく、誰かとのコンビネーションを鍛えるためにしろ。自分の訓練は普段の訓練で十分やってるだろう?」
「はい。わかり...ました」
ティアナの目は最初に比べると幾分かマシになってた
「よろしい。それからさ、さっきは出来ないことは誰かに頼れって言ったけどそれが出来ない時もある。特に執務官志望だろう?だから、近接戦闘のやり方、俺でいいなら少しだけ教えるよ。と言っても相手の攻撃をよけてミドルレンジに持っていくためのものだけど」
「こちらからお願いしたいくらいです!よろしくお願いします」
「んじゃ寝とけ。明日も訓練あるしな」
そう言って頭に手を乗せてから俺は隊舎に戻った
それにしても強くなりたい、か。もしかすると今の訓練では強くなってる気がしてないのかな
だとしたら焦る気持ちもわかる。彼女にはやらなきゃいけないことがあるらしいし
基礎を高める訓練。そこに込められたなのはの思い
前になのはが言ってた
「私ってさ、昔無茶ばっかりして堕ちちゃったでしよ?だから新人のみんなには同じ道を歩んで欲しくないんだ」
確かにあれはすぐに成果を実感出来るものじゃない
でもなのはの気持ちも分かるし、あの訓練がどれだけみんなのことを考えてるのか分かる
そっか、あいつらはその気持ちをちゃんと理解してないのかもな
でも、ティアナのあの様子を見てたらなのはも多分言うと思うんだよなぁ
まあ、そこは俺の入る余地は無いか
あ、ヴァイスのこと忘れてた。まあいいか
そして、俺は次の日からもそのことについて触れなかった
それが後からみても良かったのか、それとも悪かったのかはわからない
でも、少なくともあんなことは起こらなかったと思う
事件は、模擬戦の時に起こった
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