十話:妥協
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!!」
「そうだとしても私にもこのグレモリー家の領地を管理する責任があるのよ、そう簡単に分かったとは言えないわ!!!」
「はっ、悪魔としてはそうかも知れねえが、ここはボンゴレのシマだ、それに俺が従う理由はねえ!!!……俺を従わせてえんなら――力で従わせてみろ!!!!!」
「「「「「っ!!!??」」」」」
普段はあまり使わない魔力を一気に解放して壁にひびを入れたりティーカップを割ってりして格の違いを思い知らせる。これでもまだ全力じゃあないからな。第一、俺の戦闘スタイルは死ぬ気の炎だ。超圧縮エネルギーの前では魔力なんてカス以下だ。
『相棒、その辺でやめておけ、この部屋が持たなくなる。』
「勝手にダセえ籠手になって出てきてんじゃねえよ、カストカゲ。」
「うそ……まさかその籠手って――」
「そうです、一誠殿は赤龍帝の籠手の所有者――今代の赤龍帝なんです。」
『それどころか相棒は歴代『最強』かつ『最恐』だ。お前らが束になってかかってきたところでかすり傷一つ付けれんぞ。』
「そ、それでも、グレモリー家の領地を守るためにはあなたを野放しにするわけにはいかないわ!!!」
ほう、ただのプライドの高いだけの女かと思っていたが意外と心が強いじゃないか。
悪魔のことなんかどうでもいいがグレモリー家は将来安泰だな。
「中々、根性があるじゃねえか……根性のある奴は嫌いじゃねえ。妥協案位ならのんでやる。」
「妥協案?」
「授業中はバジルが今まで通りに監視兼護衛をやる、その間の情報をバジルはお前に渡す、放課後は気が向いたときはここに来てやる。正し、ただの客としてだがな…それでどうだ?」
「ええ…それで構わないわ。」
「それなら、もう用はねえ、じゃあな。」
扉を開けて出るところで足を止める。
「バジルは使える奴だ……無茶なことを押し付けても構わねぞ。」
「え?」
そのまま振り返らずに部屋から出て行く。
Sideバジル
「ふー………。」
腰が抜けたようにソファに座り込むリアス殿。まあ……無理もないです、一誠殿の力は次元が違う、睨まれただけで心臓を握られているような気分になります。それがなくなれば誰だってホッとします。
「あなた、とんでもない人の護衛やってたのね……。」
「あはは……とは言っても拙者よりも強いので護衛の意味はないんですよね。」
「むしろ、君があれ以上の強さがあると言い出すんじゃないかと思ってひやひやしたよ。」
「……祐斗先輩、笑えません。」
「それにしても……最後に言った言葉はいったいなんでしょうか?」
「多分、まだ、拙者を見捨てないという意味でいったのではないかと、ああ見えて一誠殿は身内には優しいので。」
「「「「想像出来ない(わ)。
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