十話:妥協
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た達は敵なのかしら?」
「勘違いすんな…ボンゴレは教会の犬じゃねえ!!!その気になりゃ教会をカッ消す程度の力はある。」
「敵じゃないということでいいかしら?」
「はっ、敵でもねえが味方でもねえ。ただここがイタリアならバジル諸共てめえらもカッ消してたかもな。」
今回は特別だ、今までの行動から振り返ってもこの悪魔達が人間に危害を与えようとしていないという事、バジルの命を助けられたという恩、そして何よりファミリーを守るためだ。
「バジル、てめえは二度とイタリヤに戻ることは出来ねえぞ?死にてえってなら別だがな。」
「そ、そうですね……もう二度と故郷に帰れないでござるか……。」
「バジル……ごめんなさい。」
「いえ、リアス殿が謝る必要はないのです。すべては拙者の未熟さが原因なのですから。」
「はっ、その通りだ。カスに殺されるなんざ護衛失格だ。」
「……はい。」
なんだ?オカルト研究部の奴らが俺を睨んでいるぞ、姫島朱乃は女王としての立場なのか表情は変えていないが視線の感じからして俺の事を良く思っていないのは間違いない。
「あなた、まがいなりにも自分の護衛が殺されかけたっていうのに冷たくないかしら?」
「けっ、はなから護衛なんざいらねえんだよ、使えねえ奴に情けをかける価値なんざねえ、使えねえ奴は必要ねえ、それがマフィアの世界だ。嫌なら強くなりな。」
「へー……相当腕に自信があるのね、あなた。」
「どうやら、カッ消されてえらしいな?」
「やめてください!!!お二方が争っても何の意味もないことです!!!」
「そうね……少し熱くなりすぎたわ。」
「ふん……。」
まあ、ここは抑えておいてやろう。まがいなりにもバジルの面倒を見ることになる奴らだ。いきなりカッ消したりしたら後が面倒だしな。
「えっと……それで拙者はこれからどうなるのですか?」
「バジルにはオカルト研究部に入ってもらうわ、そこで悪魔としてのイロハを教えていくわ。異論はないかしら、一誠君?」
「勝手にしろ。」
「そ、じゃあそうさせてもらうわ。」
「はあ……拙者、胃潰瘍になりそうです。」
それは大変だな、胃潰瘍になったら腕のいい医者を紹介してやろう。
(誰が原因だと思っているのだ?)
(何だ、生き返ってたのか、ドライグ。ちょうどいい、サンドバックになれ。)
(断固として拒否する!!!)
(ちっ、使えねえ奴だ。)
しょうがない、家に帰ったらカスザメに無理な仕事を頼んでストレス発散しよう。
うん、それがいい。
「あなたにもオカルト研究部に入ってもらいたいのだけど―「断る!!」―……即答ね。理由を聞いてもいいかしら?」
「別に俺を監視する分には文句はねえ……だがな、俺は誰の下にもつかん!!!死んでも誰にも従わん!!!
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