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【短編集】現実だってファンタジー
おまけ詰め
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護れば殺せない」

メリーちゃんが妖艶に笑う。全てはこの子の思うまま?世界は少女にひれ伏して、貴方が明日の女王様!それだと私は殺せない、それはとっても困るのよ!もっと彼岸の紅を、ウットリ綺麗なそれ見せて!

「そんなのないよ!反則よ!ヒキョウだヒキョウだ!やり直しを要求すぞぉー!!」
「んなこと言われてもなぁ……敢えて言うなら、俺達の存在を知らなかったお前が悪い。大人しく連行されろ」
「逃げても駄目よ?だって私はメリーさん。私からは――絶対に逃げられない」

ハイケー、お父さまお母さま。
アナタ方の娘である霧埼(きりさき)久々理(くくり)は、カワイイ女の子に捕まってしまいました。あとお付きのお兄さんも。




あとがき:
この子は元々「ヲ狩ル人」というよく分からない妄想ストーリーのヒロイン(予定)だったのです。勿論バトル担当です。主人公はヒロインを脅迫して肉体労働を押し付け、自分は悪い人から大切なものを抽象的に奪っていくのです。
分岐ifなのは、ここで3人が出会わなくとも何れ出会う運命だからです。




「高速道路最速奇譚!」おまけ

――パラレルif 妖怪×都市伝説ルート――

燃え盛る追跡者(ブレイジングコペン)よ」
「・・・・・・なんじゃそりゃ?」

その話を聞いた稜尋は、話を持ってきた無表情の都市伝説(メリーさん)に真顔で聞き返した。彼女は俺の家族のようなものであり、仕事の頼れる相棒でもある。

久しぶりの職場のデスクでコーヒーを啜っていたら、人間観察に出かけていたメリーが戻ってきて、口を開くなりその話だ。まぁこう言ったことは珍しくもないが。
そもそもこの会社で俺の所属する部署は「援助課」という課であり、人手不足の課に人を飛ばすというよく分からない所だ。ぶっちゃけ人は足りているので基本的に仕事が無い窓際族の友達だ。つまり業務内容が不明瞭なので――俺のように「非合法の仕事」をしている人間にはとても都合のいい場所なのだ。

「だから新しい都市伝説の噂よ。この前の暴走自動車事故は知ってるでしょう?」
「ああ、高速道路の近所で起きたって噂のあれか」

その噂によると、「空を飛ぶバイクを空を飛ぶ車が跳ね飛ばした」んだそうだ。車は火を噴いたダイハツ・コペンだそうで、バイクの方は不明。ただ、はねられたバイクが跡形もなく消滅した上に空飛ぶ車の存在が証明できなかったため、単なるデマとして警察は調べなかったとか。

「それが何だ?新しい都市伝説が生まれたんならちょっと調べる必要があるが・・・」
「いいえ・・・なんだかこの話からは都市伝説(おなかま)の匂いがしないから多分違うわ」
「ふぅん、都市伝説ではないわけか・・・なら誰かの作ったデマ話、と片付けたいところだがね」

都市伝説じ
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