14話、帰還
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く少し知りたいところだ。まあ、自衛軍の装備を使っているからただの市民が様子を見にきた可能性もあるが……
「いえ、ただつけてきただけです。乗用車には四人の人間が乗っていたことがわかっていますが、グスタフ少佐がホームセンターの手前で待ち伏せをしている様子を見せつけたら、来た道を引き返していきました」
「分かった。次にグスタフが戻って来たら対策を練ろう」
グスタフ少佐関連の問題を一通り済ませた頃、所長室のドアがノックされた。俺は所長の椅子に浅く座り、両手を机に置いてから「どうぞ」と答えた。
「失礼します」
「そちらに座って下さい」
最初はやはり未亡人の中嶋さんだった。
「こちらの皆さんの生活はどうなるのでしょうか?」
「まだ、決めていません。この人数なら個室でプライバシーを確保できるようにできますが、人数の増えることを考えてあらかじめ最小限の割り当てにするかもしれません」
「そうでしょうね。私達だけ広い部屋を使わせていただくわけにもいきません。きちんと考えていただけるのでしょう?」
「考慮させていただきます」
「よろしくお願いします」
その後は何故か誰もこなかった。ひょっとしたら第三兵舎の件で誤解されたのかもしれない。
まあ良い。今はやるべきことをやるだけだ。まずはC棟をうろつき作業アンドロイド十体を稼働させた。
それから俺は久しぶりに倉庫兼工場のD棟に向かい、夕方までに技術アンドロイドチーフB等が補修した戦闘ロボットM-27を二十体稼働させた。
それからいよいよ手狭になってきた研究所の領域を外側に拡大することを視野に入れて、土木工事に使える各種作業ロボット百体の稼働を目指して倉庫をあさりまくる。
「ボス、グスタフ少佐が帰還しました。三号兵舎で救ったお客様を連れているそうです」
「グスタフ少佐をこちらに呼べ。お客様はしばらく車で待って貰え」
四十体目を稼働させた時点でグスタフ少佐が戻ってきた。
少佐は装甲兵員輸送車と物質満載の大型貨物輸を連れ帰ったとのことだ。
「ボス。三号兵舎で八名を救出。内五名は是非契約したいとのことで連れてまいりました」
「慶太がきちんと評価したのか」
「はい。問題ないとのことです」
「分かった。すぐに会う。それからそろそろ自衛軍の基地から借りてくる重火器の配分を増やして欲しい。荷台が空になった戦車運搬車を持っていき自走榴弾砲と扉の開かない四号戦車を運び込め」
「了解です。それとキャリー様に報告しましたが一度所属不明者に追跡されました」
「キャリーから詳細は聞いた。車列の防衛を強化する。M-27を八体とS3戦闘アンドロイド2体を追加する。彼らを向こうで機関銃や迫撃砲を搭載した装甲車に配備して護衛を強化しろ」
「了解です」
「そういえば。救出者八名でこちらに来たのは五名とはどういうこ
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