第一章
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コーヒー、美味しいんですか」
「はい、そうですよ」
「とても」
「そうですか」
実は先生はコーヒーが好きだ。それもかなりだ。それでだった。
その店に確かな関心を得た。そのうえでだ。
先生はお店に入った。扉をくぐるとベルの音がチリンチリンと鳴る。錫のベルだ。この辺りにも独特の趣きが出ていると言えた。
そうしてだ。前を見るとだ。
カウンターはだ。木造である。ダークブラウンのそのカウンターの席は丸く背がない。完全な木造でそこにも趣きが見られた。
カウンターのところにはだ。彼女がいた。
大きな二重の目をしていて瞳が大きい。口は小さい。そして黒髪を奇麗に伸ばし背中の半分まである。前髪の下の眉は細く垂れたものだ。
その美女がだ。穏やかな笑みで先生に言ってきた。86
「いらっしゃいませ」
「はい」
先生は美女の言葉に頷いた。そのうえでだ。
カウンターの席に座る。そうして。
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