第七話 悪夢のパトロール
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ンエッジを巻いていく。
「鋼の翼の翼で粉砕して!」
鋼の翼で迫ってくるストーンエッジを破壊する。
そんなドンカラスにフフッと笑った。
「しかし、相手はどうやってバンギラスを倒すんでしょう。」
「ドンカラス、鋼の翼!」
ドンカラスはものすごい降下してバンギラス迫る。
「バンギラス…。」
ガガガン!という重い音がした。
命中したのか…ツヴァイはそう思って息を飲んだ。
「あっ…!?」
「フン…。」
ストーンエッジの岩がドンカラスに食い込んでいた。
『ぐっ…くっ…ま、負ける…かよ…ッ…。』
そのダメージをドンカラスは歯を食いしばって耐えていたが…パタンと音を立てて倒れてしまった。
「そんな…。」
「空から降下してくるなんて隙が大有りですよ。ストーンエッジを撃つ構えなんてあれだけ隙があればすぐにできる。…いやはや君のようなトレーナーレベルでよくまあ保護団員なんかやれましたね。」
「…。」
反射的にドンカラスをボールに戻す。
「フフ、自業自得です。」
何もいえずツヴァイは崩れ落ちた。
全く手も足も出なかった。今までこんな負け方しただろうか。
兄達に勝てないならまだしも幼少期から殆ど負けたことが無かったツヴァイに言いようもない悔しさがこみ上げる。
素人同然だったコンテスト初出場でビリの時とは比べ物にならない。
「───ッ!!」
声にならない叫びを上げて地面に拳を叩きつけた。
「…顔を見られたら生かしてはおけないという展開でしょうが…まあ私は殺生はあまり好まないのでね。ついて行ってもらう。」
「えっ…嫌だ!」
「無駄だぜー嬢ちゃん。こんなことに首をつっこんだ罰だ。」
もう一人の男がツヴァイを捕まえようと手を伸ばすがツヴァイは身をかわした。
「バンギラス。」
逃げようとするツヴァイの後ろにバンギラスが立ちふさがる。
「あっ…。」
「さーて逃げられねェぞぉ…。」
それでも逃げようとした時、
「少し痛い目をみないとわからないみたいですね。」
バンギラスは逃げるツヴァイにぶつかった。
「わあああっ!」
とてつもない衝撃を背中に感じバタンと前へ倒れてしまった。
激痛に立ち上がれない。しかし、ツヴァイの体はぐいんと引っ張られた。
「よっし、捉まえた。」
もう一人の男に捉われてしまった。
もう終わりなんだろうか。
「嫌だ!放せ!いやああああっ!」
必死で抵抗して逃げようとするが所詮は中学二年生の少女、大人の男に捉えられれば抵抗できない。
「ほらほら大人しくしねぇと死ぬかもよ。」
「─ッ!?」
─死ぬ?…自分が?
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