第3話 真夜中の私闘
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ままだ。あれは小剣にしているのではなくて、まだつかえこなせていないのだろう。
クレアはレイシアと、クレアが有利に運んでいると思ったところで、火の鞭がクレアに迫っていた。俺は槍の氷の先端を伸ばして、迎撃する。伸縮自在なのが、この槍の精霊魔装の特性だ。それにじょうじて、火の鞭をもったサリーを狙い打つが、弓となった方の火精霊が防御にあたった。俺のクロスボウの威力だと、純化形態の火の精霊さえ打ち抜くことができない。ダメージもさほどではないだろう。
移動しつつ、とりあえずは、弱いのを2人狙うかと思ったら、ロッカはすでに倒れていた。カミトが
「なんで支援役のおまえが、そんな目立つ場所に立っているんだよ!」
「あら、わたくしがクレアより目立つ場所にいるのは当然ですわ!」
リンスレットとクレアが組むと、だいたいはこんなふうになるんだけどな。その間にエリスの魔風精霊シムルグがリンスレットを狙ってきたので、氷の槍をリンスレットの上にもっていき「ダイヤモンド・ダスト」とつぶやくと、氷の結晶がリンスレットを囲んで、シグナムの降下から能力として発生させた風の刃をふせぎきった、わけではないが8割以上は減らしただろう。ちにみに
「あなた、そのダイヤモンド・ダストをこういうふうに行わないでって、言ったでしょう」
「文句は後で聞くから、それよりも、あの火の精霊使いと戦って。あたしじゃ、あいつを倒せないから」
リンスレットが、髪を右手でさらっとかきあげて
「貴女が倒せないなら、わたくしが行うしかありませんわ」
ポーズはつけなくていいから、やってくれよと思い、火の精霊使いであるサリーの上には、すでに魔系のピクシーをくるくる旋回させている。この手は、何回かリンスレットと組んでいるので、彼女も知っている。
そっちはまかせてと思っていると、クレアがいつの間にやら、レイシアとの接近戦になっている。クレアの火の鞭と、レイシアの氷の剣なら、近接型のレイシアに分がある。動き回っているので、クロスボウは俺の腕ではクレアにあててしまう可能性がある。なので、中距離に近寄りつつ火のクロスボウと、氷の槍をひっこめ、「フレック」と雷系のピクシーを両端に小剣が付いているチェーンとして精霊魔装として、両手で持つ。今の俺が一番得意とする攻撃系の精霊魔装だ。
クレアとレイシアの戦いの場は射程距離に入ったので右手で操作するが、チェーンが長くなるのは当然として、こちらの意志で先端の小剣を移動させることができるから、トリッキーな動きをさせることが可能だからだ。クレアとレイシアの間にチェーンを割って入らせたところで、レイシアを巻き付けた。これで、あとは先端の小剣を指すだけだが、先にクレアが、火の鞭で相手を打って、気絶させた。
「あ、ああ、あなたの援護なんか不要だっ
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