第3話 真夜中の私闘
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」
「ああいうのが2人の趣味なんじゃないのか?」
半分からかって、言ってみたのだが、
「ええっ、あなたたち、そ、そうでしたの!?」
「ち、ちち、ちがうわよっ、な、な……」
「冗談よ」
っとぇ、聞こえていないのか、クレアは鞭をカミトにふりまくって、私闘の前からボロボロだな。
「――そちらは揃ったようだな、レイヴン教室」
「愛情行為の最中に声をかけてくるとは無粋ですわよ。シルフィードの皆様」
「だから、違うって」
「いや、悪かったわ。話を進めてちょうだい」
カミトが「登場するタイミングをまっていたのか」という問いに、エリスは動揺したが、いきなり大鷹の契約精霊である魔風精霊<シムルグ>を、こちらに急降下させてきた。
先を取られた上に、こちらはフォーメーションの相談もできていない。だからといってとまっているわけにもいかないから、俺はリンスレットもクレアも支援できる後方である劇場の壁沿いに向かいながら「ワルキューレ」と6体のピクシーを召喚した。
続いて「ヘルヴォル」と純粋な風系のピクシーを鎧に、「ランドグリーズ」と火系のピクシーをクロスボウとして左手に、「ミスト」と氷系のピクシーを槍として右手に精霊魔装とする。あとの3体は風のシールドをそれぞれはっているので3重のシールドだ。
普通ならば、鎧はいらないのだろうが、俺の精霊魔装は、この鎧のヘルヴォルに指令して、他のピクシーが初めて精霊魔装できるという代物だ。ゆえに精霊を制御するためのカムイの消費が通常の精霊魔装より早いのがデメリットだ。さらにつけくわえるのなら、攻撃用の精霊魔装は1種類にしたいのだが、今回は、リンスレットをまもりつつ、他の相手もするというおまけつきなので、2種類の攻撃性のある精霊魔装をおこなっている。泣けるなぁ。
壁に向かって走っている最中に狙われた。風のシールドが1枚破られたようだが、再外部の風のシールドを外して1番内部で再展開しつつ、それぞれの風のシールドを膨らませて2番目にあった風のシールドが1番外にあった位置にまでふくれる。これが、俺が意識しているわけでなく、ピクシーが連携しておこなってくれる能力だが、俺のカムイが少しばかり消費される。
ピクシーたちに聞いてみると火の矢で、狙われたとのことでサリーの遠距離型の精霊魔装だろう。走っているおかげか、リンスレットへの狙いも僅かに外れているが、けん制効果としては、印象をつけられた。リンスレットもこれで通常の行動に移ってくれるといいんだが……より目立つところへと移動するんだよ。これも相手の計算なのだろう。
壁についたところで、リンスレットが壁の上へいける階段へと入っていくし、カミトとロッカでは、体さばきはカミトの方が上のようだが、カミトの魔装精霊が小剣の
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