暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0745話
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 何かあったとしても……』
「心配するな、武器に関してはこっちで用意してある。もっとも、お前達は使った事がない奴だと思うが、それでも無いよりはマシだろう」
『おいおい、もしかして試作品だったりしないだろうな? 嫌だぜ、銃を撃ってる時に暴発とかされてこっちがダメージを受けるようなのは』
「心配するな、動作については保証するよ。このフロンティア船団じゃ使われていないかもしれないが、俺が前にいた場所で使われていた重火器だ。ほら、鳥の人の撮影でバジュラに襲われた時も閃光弾とか煙幕弾を渡しただろ?」
『……ああ、あれか。そう言えば確かにあの2つは全く問題無く使えたな』
「とにかくだ、現状でグラス大統領が暗殺されたりして、更に大統領選挙でキノコがその後釜に座るのは色々な意味で避けたい。色々な件に関係してそうなグレイスの操り人形みたいな感じだろうしな。下手をすればこのフロンティア船団そのものがグレイスに支配されかねないぞ」
『あんな美人に支配されるってのも良さげだけど……さすがにそれはちょっとな。分かった、何かあったらアクセルに合流するって事でいいんだな?』
「ああ。特にEX-ギアがあれば空を飛べるというおまけも付いているからな。出来ればそれを込みで合流して欲しい」
『EX-ギア? ……これは民間用にデチューンされてる奴だから、戦闘ではあまり使いたく無いんだけどな。ま、そんな事を言ってられる場面じゃないか』
「じゃ、そういう事で頼む。一応何かあったら連絡を入れるから、いつでも連絡が取れるようにしておいてくれ」
『あいよ。じゃ、精々ランカちゃんのライブと俺達のアクロバット飛行を楽しんでくれ』

 そう告げ、通話が切れる。
 どうやら向こうに関してはあまり心配はいらなさそうだな。3人もいればいざという時に十分に戦力として期待出来るだろう。それに、民間用だとは言ってもEX-ギアがあるのは正直ありがたい。

「話は終わったの?」
「ああ、向こうも向こうで色々と忙しそうだが、いざという時にこっちに手を貸してくれる事にはなった」
「そう。……折角のランカちゃんのライブなんだから、何も無ければいいんだけど」

 憂うような目でステージの方へと視線を向けるシェリル。
 だが、俺はそんなシェリルとは裏腹に、ステージの近くにあるVIP席に座っているグラス大統領の方へと注意を向けている。
 もし暗殺に来るとして、ナイフとかで直接来るのなら十分対応出来るし、ボディーガードの方で何とでも出来るだろう。となると、やっぱり狙撃とか会場をそのまま爆破とか、最悪の場合はVFやデストロイドを使ったテロに見せかけるとかだな。
 ……幾ら何でも最後のはちょっと厳しいか? いや、グレイスが手を貸しているなら命令なんか幾らでも偽造出来るし、パイロットもキノコのコネを使えば
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