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Fate/EXTRA IN 衛宮士郎
毒と鞘と夫婦剣
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鳥肌が立つような寒気を感じた。

「気をつけろマスター。どうやら彼方も火がついたようだ」

アーチャーの言う通り立ち振る舞いや表情など変化はないが緑アーチャーの纏う雰囲気が明らかに変化した。緑アーチャーにとっては毒を解呪されたのは自分のプライドを踏みにじられたのだろう。

「サーの旦那、魔力を廻してくれ」

「………………まさか【アレ】をやるつもりか」

「旦那ここは戦場だ。どんな手を使っても勝つことに意味があるんっスよね?」

「むっ………」

緑アーチャーの言葉にダンさんは黙り込んでしまった。ダンさんにとってもこの戦いに負けるわけにはいかない。勝つためにはダンさん達にとって最も有効な手段といえば………………。

(アリーナの時に仕掛けた樹だ)

「させるか!」

俺より先にアーチャーが投影した干将・莫邪を緑アーチャーに向けて投げつける。左右から弧を描きながら緑アーチャーに向けて迫ったが、地面から茨が伸び、干将・莫邪を叩き落とした。

「これならどうだ!投影開始(トレース・オン)

数本の剣を投影し一回戦のとき同様に矢として撃ち込む。干将・莫邪を叩き落とした為茨は脆くなっていたのか矢は突き抜け、緑アーチャーに迫る。

「ッ!ダンさん!?」

「君が戦うのを見て、私も何かできることは無いかと思ってな」

しかし、ダンさんの両手にいつの間にか握られた西洋剣によって、俺が撃ち込んだ矢が落とされていた。数本の矢を一瞬で叩き落したのか!?

「老練の姿をしていても此処は電脳空間。敵のマスターの身体能力が全盛期の時と同じ感覚で発揮されたようだな」

「くっそ!ただでさえ能力が厄介なのに…………」

これで互いにマスターとサーヴァントが戦い合うことになったわけか。その上いまの攻撃が防がれてしまった間に緑アーチャーに膨大な魔力が流れ込む。状況は悪くなる一方だ。

「アーチャー、力及ばずながら、共に戦わせて頂こう」

「…………元気なご老体で。無茶だけはせんでくださいや、旦那」

緑アーチャーは標準を誰もいない方向に向けて合わせる。

「我が墓地はこの矢の先に……」

緑アーチャーから放たれた矢は遥か遠くに向けて放たれた。矢は地面に突き刺さると矢は一本の若木へと変化する。

「森の恵みよ……圧政者への毒となれ」

若木は急速に成長していき巨大な樹木へと成長。巨木からは紫色の薄紫色の霧が辺りを覆う。以前アリーナに仕掛けてあったものよりも巨大だ。あんなものがあったら直ぐに毒でやられてしまう。

「おたくらが使ってるコードキャストは体内にある毒に効果的だ。外からの毒は防げねえだろ」

「………………なるほど。こちらの対策が潰されたわけか」

本当にこのコードキャスト
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