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Fate/EXTRA IN 衛宮士郎
毒と鞘と夫婦剣
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筋の傷ができた。一撃だけの攻防を終え再び2人は距離を取り、対峙。

「どうした?動きが鈍くなってるぞ?」

アーチャーの挑発に緑アーチャーは頬の傷から流れる血を片手で無造作に吹きながら睨みつける。今までとは違い纏う雰囲気が変わった。

「……………言ってくれるじゃねぇか。旦那、こっからは弓兵らしい戦いをさせてもらうぜ」

「よかろう。同じ弓兵同士、腕を競い合うがいい」

「ああ、無貌の王、参る」

緑アーチャーはダンさんの肩を掴むと着ている緑のマントで自分たちを覆うと二人とも消えてしまった。あのマントは他人にも効力があるのか。

「アーチャー、頼むぞ」

「任せろマスター。邪なシャーウッドの森、草の一本も残さず刈り取ってやろう!」

前回同様、アーチャーは数本の黒鍵を投影すると構えをとった。投擲しようとした瞬間、複数方向から矢が撃ち込まれるが、手にした黒鍵で弾いていく。

投影開始(トレース・オン)!」

干将・莫邪を手にし叩き落としていくが一本一本矢を落としていくたびに腕がしびれる。強化されているため一本の矢の衝撃が重たい。
いつの間にかアーチャーも矢が撃ち込まれた複数の方向に黒鍵を投擲。
前回の時同様壁に突き刺さった瞬間

「おおぉぉぉ!?」

直撃はしなかったが、緑アーチャーのいる近くに刺さったようで叫び声が聞こえた。

「そこか!」

叫び声が聞こえた方向に向かって俺は数本の矢を撃ち込んだ。しかし、矢は空を切り壁に突き刺さっただけであった。

「こっちだ。間抜け」

俺の後ろから数本の矢が打ち込まれる。しまった!?罠か!咄嗟に剣を投影しようとしたが

「だろうな」

緑アーチャーの攻撃を読んでいたのかアーチャーはすぐさま手にしている干将・莫邪で矢を撃ち落とす。

「あら〜読まれてた?」

「このような低レベルなトラップが引っかかるのはうちのマスター位だ」

ぐうの音も出ないな。アーチャーの言う通り自分でもあんな単純な罠に引っかかるとは情けない。

「そうかな。もう罠にかかってるぜ」

「っ――!?」

突然アーチャーが倒れたのはその時だった。すぐに体勢を立て直し、一旦戻ってくるが、その顔は青ざめている。

「どうしたんだ、大丈夫!?アーチャー!」

「大、丈夫、だ……!」

確かにまだ戦う力は残っていそうだが、明らかに普段のアーチャーとは違う。緑アーチャーから、何か攻撃を受けたのだろうか。

(攻撃……………!)

と、そこで思い出す。俺が緑アーチャーから受けた攻撃に【生き物はこれだけで死ぬもんだ】という前回の戦いでの台詞。ここまでの戦いを思い出してみると

「あの掠った一撃か」

「マスターの言う通りだ。くっ、私と
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