番外編
リュミエール初代領主選定戦@
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だ。今もまだ長距離の移動は無理だが、その場で加速することはできるようになっていた。
「別に移動するために加速する必要はない、その気になれば武器だけを加速させることもできるかもな」
「グッ、さすが、だな・・・」
「いや、これじゃあまだ全盛期には及ばない。まだ力をコントロールにムラがあるからな・・・」
シオンの言葉に一人のプレイヤーは苦笑する。
「そこまでの強さがあってなお妥協せず自分を磨く、か・・・。そりゃ敵わないわけだ・・・」
そう言ってプレイヤーのHPが0になると白いリメインライトとなってフィールドから退場した。
それから数十分後シオンはすぐにエリーシャと合流した。
「あ、シオン。よかった、残ってたのね」
「そういうお前もな。どうだ、敵の方は?」
「私は合流するまでに何人かでくわして倒してきたけど、そっちは?」
「同じく、さて今はどうなっているかね・・・」
シオンはマップの端に表情されている残りの人数を確認する。
ゲーム開始から数十分の今、その数は開始時の1/3を切っていた。
「あと少しといったところか」
「そうだね、どうする?このまま人数が減るまで待つ?」
「そうだな、少し見晴らしのいいところで待つとしよう」
シオンとエリーシャは空中での奇襲を避けるため地上から移動をし、途中で遭遇したプレイヤーを倒しながら見晴らしのいい小高い丘に来た。
「ここで様子を見るか」
「うん」
シオンはスペルを唱えると、二人の姿は見えなくなった。これは光魔法の一つで光の屈折を利用し、周りからは見えないようにしているのだ。
「ねぇ、もし領主になったらどうする?」
「そうだな、考えてはいるんだが・・・」
「いるんだけど?」
「それはなってから言うよ」
「え〜・・・」
シオンとエリーシャはそんな他愛もない会話を小声で交わしながら監視を続けると、突然ブザーが鳴った。
「どうやら、終わったみたいだな」
「なんとか残れたね〜」
ステルス状態を解くとエリーシャは伸びをし、シオンは剣を鞘に納める。
「前のシオンだったら数秒で終わらせたのにね〜」
「その場合、下手したらフィールドにいるプレイヤー全員を消すかもな」
シオンは軽く冷や汗を流しながら苦笑する。
フィールドから待機場所に転送され、そこには生き残った計32人がいた。その32人は皆、生き残っただけあり強者の雰囲気を出していた。
「さて、ここからが本番だな。おそらく先程より一筋縄ではいかないだろう」
「そうだね。シオン、決勝まで行ってよ!」
「ああ、はじめからそのつもりだ!」
『第一ステージ突破おめでとうございます。トーナメントは30分
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