付きまとう物
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二ぃ、予定外の戦闘には追加料金が振り込まれるがそこは大丈夫かい?」
「ああ、任せといてよ。とりあえずはこいつらを手早く倒しちゃってよ」
慎二の言葉にサーヴァントは笑みを広げた。どこからか銃を取り出し、俺やセイバーに向ける。が、それで動じる程俺のメンタルもやわじゃない。こっちとしては散々命がけでここまで来たのだ。この程度でビビっているようじゃ生き残れない。
「随分と余裕だなお前。そんな口をたたけるということはさぞオレを楽しませてくれるということだな?」
「ッ!?」
セイバーは自分の放つ言葉に殺意を込めて言い放った。どうやらセイバーも慎二の言葉にくるものをがあったらしい。さすが負けず嫌いといったところか。慎二は身の危険を感じ、顔が若干引きつりながら後ろに一歩引く。
「はっ、安心しな慎二。お前は私の大事な金ズルなんだ!そう簡単には死なせはしないよ!」
慎二のサーヴァントがそう笑いながら、前に出る。今、互いのサーヴァントは臨戦態勢に入った。こっからはどちらが先に動くかで勝負が決まる。少しの静寂の後、すぐに動きがあった。
慎二のサーヴァントが銃を構え、放つ。パン、パンと放たれた銃弾はセイバーに向かって行く。セイバーはそれを避けず、寧ろ突っ込む形で走り出した。確かに鎧はあらゆる攻撃から守ってくれるがそれにも限界はある。剣や弓などは防げても銃は防げない。
がしかし、予想は覆された。セイバーは片手に持っている大剣を横に振り、飛び来る銃弾を弾いた。そして、相手のサーヴァントまで間合いを詰めるとその大剣を振るう。
サーヴァントはしゃがみ込み、攻撃を躱す。そして、そのまま銃をセイバーの腹に向ける。ほとんどゼロにも近い程の距離、これでは避けることもできない。
パンパンパンパン、と銃声が鳴り響いた。銃弾は見事にセイバーに命中する。しかし、セイバーは倒れなかった。むしろ、相手にまた新たな一撃を食らわせようとしている。
「ッ!?」
サーヴァントは後ろに下がり、距離をとろうとする。しかし、サーヴァントが戻ろうとしている時、セイバーは加速した。まるで足にジェットエンジンが付いてるかのように姿が消え、気づいた時にはサーヴァントに追いついていた。
セイバーは剣を持っていない方の手で拳を作ると、サーヴァントの腹めがけて一撃を放った。
「がはっ!」
サーヴァントの体は勢いに任せ、地面を転がった。しかし、それでもサーヴァントだ。ただ殴られたぐらいでは死なない。すぐに起き上がり、腹を押さえながら敵に銃を向ける。
「今のは今朝の無礼な挨拶の分だ。次決めるのは、さっきの非礼だ。心から後悔するが良い、哀れなマスターのサーヴァントよ」
セイバーは冷たく言い放つと、そっと剣を構えた。
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