九話:原作開始
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もすぐに治るから無視しても構わないのにな、バジルの奴は相当お人好しなんだろうな。
(相棒に血も涙もないだけではないか?)
(久しぶりに出てきたと思ったら、遺言を言いに来ただけか?)
(ふっ、いっそ本当に死んだ方が楽かもしれないな。)
何やら、感傷に浸っているようだが手を緩めるつもりはない。それと最近変態を見かけてないんだが……消えてくれたなら嬉しい限りだが、変態が消えるとは到底思えないので不気味だ……何も起こらなければいいんだがな。
「あれ?なんか廊下が騒がしいわね。」
「廊下?」
桐生に言われて見てみると確かに廊下に人が集まって何やらしている……何やってんだ?
「行ってみるか。」
「じゃあ、私も行く。」
「勝手にしろ。」
桐生を伴い廊下に出るとエロ馬鹿二人組と女子達が何やら向かい合って口論を繰り広げていた。
「ちょっと!!!変態が近づかないでよ!!!この子が怖がってるじゃない!!!!!」
「うるせー!!!お前らにもてない男の気持ちが分かるか!!?」
「そうだ!!!脳内で犯すぞ、ごらあああっ!!!!!」
「キャーッ!!!最低!!!!人間として最低!!!!!さっさと死んじゃいなさいよ!!!その方が世界の為よ!!!」
「「何だと!!!??」」
「何やってんだ?てめえら。」
「げっ!!兵藤!!?お、俺達は何もしてないぞ!!!」
「あ…お兄ちゃん。」
「「「「「………お、お兄ちゃん!!!??」」」」」
エロ馬鹿二人組から守るように作られた女子のバリケードの後ろから出てきたのは我が妹であるクロームだった。
……ほう、あのエロ馬鹿二人組はクロームに手を出そうとしたのか……そうか、そうか、そんなにも死にたいのなら望み通り殺してやるとしよう。
(ドライグ、どんな殺し方が一番いいと思う?)
(俺にいつもするお仕置きをすれば勝手に死ぬだろう。)
(数が多すぎて何をやればいいか分かり辛えだろうが、カストカゲ。)
(それは俺のせいではなく、間違いなく相棒自身のせいだと思うぞ?)
仕方ない、エロ馬鹿二人組を殺ったらドライグも殺ろう。長い付き合いだったが悲しい別れだな、笑いをこらえるのが辛くてしょうがない。
(全く悲しんでいないだろ!!?)
ドライグが何か言っているが聞こえないな。
「クローム、何でこんなとこにいんだ?一年生は別の階だろうが。」
「お兄ちゃんと一緒に帰りたかったから…迷惑だった…?」
「構わねえ。」
「ありがとう、お兄ちゃん!!」
最近、妹が可愛くて仕方がないんだが……これが世間一般の兄の気持ちなのだろうか?
「さて……おい、カス共……神への祈りはすんだか?」
「ま、まさか兵藤の妹だとは思わなかったんだ。」
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