エピソード18 〜廃寮、闇のデュエル〜
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「確認するか…」
そろ〜りとドアを開けて歩いて行った方を確認すると見覚えのある金髪と床にはカードが等間隔で置かれていた。
「ヘンゼルとグレーテル?いや、ここにはお菓子の家はないよ」
「だまらっしゃい!!」
即座につっこむ紫苑。
だが、直後、
「んんーーーーーーー!?」
悲鳴と争うような物音が聞こえた。
「「「っ!?」」」
三人に緊張が走る。
今の音からただごとではなさそうだ
「え!?魔女に攫われた!?」
「そのネタはもういいから!!様子を見に行くぞ」
「あいあいサー!」
軽いのりの姉と音のした方へと駆けて行く。
「ちょっ、ちょっと待ってよーーー!!」
腰が抜けてしまっていたようで一人置いてけぼりをくらってしまった雪乃。
◆
「この辺りで聴こえたんだが……っ!誰だ!」
後方に気配を感じ、振り向くと黒服を着た筋肉隆々の大男が金髪の女性ーー天井院 明日香を拘束し、棺桶に押し込めていた。
「んんー?誰だ、貴様らは?」
バリトンボイスの大男がゆったりとこちらに近づいてこようとするが、カメラのシャッター音が響く。
てか、この人やけにいい声してるな。あと、この声何処かで聴いたことがあるような
「えーと、これで証拠大丈夫かな?不法侵入に、少女誘拐、あと恐喝に暴行未遂かな?最悪、殺人未遂でもいいけど?」
インスタントカメラを見せつけながら不適な笑みを見せる翠
「っ!?貴様、何のつもりだ」
「えーと、確か自称闇のデュエリストでインチキ千年パズルを使って相手に幻覚を見せて恐怖を刻み込む、だっけ?
タイタンさん?覚えてない?何度か会ったことあるし。それに一度依頼したことあるし。」
「はぁ!?」
割と物騒なことをしていた姉に驚く。
いや、待てよ?バリトンボイス、大男、インチキ闇デュエル……
思い出したと言わんばかりにタイタンと呼ばれた男を指差す紫苑
「昔、なんかデュエルしかけて来た奴じゃん!てか、アレって姉ちゃんの仕業かよ!?」
紫苑がプロデュエリストとなってから間もない頃に同じような男が急にデュエルを仕掛けてきたことがあったのだ。その時はあっさりと返り討ちにしたため記憶になかったのだが、今思い出した紫苑。
一方、ばれた翠はてへぺろとふざける。
「おい、俺は貴様らのことなど知らんし、こんな小娘に依頼を受けた覚えなど……いや、一度だけあったな。その時、依頼してきたのはプロデュエリストで、戦った相手もこんな餓鬼じゃなかったぞ」
「餓鬼で/小娘で悪かったな!!」
息ぴったりで反論する二人。タイタンはおまえらには見覚えがないとの一点張り。埒が明かない…
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