YES!ウサギが呼びました!
第四話 「ジン・ラッセル」
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』の権兵衛”のリーダー、ジン君じゃないですか。今日はオモリ役の黒ウサギは一緒じゃないのかな〜?」
ジンを呼ぶ声、見ると、二メートルは超える巨体にピチピチのタキシードを着た変な男がいた。
ピチピチのタキシードを着た男は俺達の座っているテーブルの空いてる席に腰を下ろした。
そんな男が纏う血臭いに顔をしかめる古城、雪菜、零菜であった。
しばらくジンとこのタキシードを着た変な男の話を聞いて分かった事を纏めるとこうである。
1タキシードを着た変な男はここら辺の中流コミュニティの全てを支配下にしている『フォレス・ガロ』のリーダーでガルド=ガスパー。
2黒ウサギとジンのコミュニティは数年前まで東区画最大手のコミュニティだったが、箱庭で最悪の天災である『魔王』に『旗印』と『名』さらには『人材(仲間)』までも奪れた。
3箱庭で活動をするコミュニティには『旗印』と『名』が必要で、黒ウサギとジンのコミュニティにはそれがない『ノーネーム(名無し)』であり、かなりの崖っぷちで古城達を召喚して即戦力にしたかったらしい。
4ウサギ(黒ウサギの種族)は『箱庭の貴族』と呼ばれ、コミュニティにとって所持してるだけで大きな“泊”が付くのでガルドは古城達共々勧誘しにきた。
というものであった。
「(相当、崖っぷちなんだなそのコミュニティ・・・・・・そりゃ〜隠したくもなるか)」
「(ですがそれは向こうの事情であって、私達を騙していいことにはなりません)」
「(それはそうだけど・・・・・・少し可哀そうじゃない?)」
古城達は隠し事の中身を知りどうしたものかと小声で話す。
「どうですか?返事は直ぐにとは言いません。コミュニティに属さずとも貴女達には箱庭で三十日間の自由が約束されます。一度、彼のコミュニティと私のコミュニティを視察して検討してからでも・・・・・・」
「結構よ。だってジン君のコミュニティで私は間に合っているもの」
「「はっ?」」
ジンとガルドの声が重なり飛鳥の顔を窺うが当人は紅茶を飲み干して耀と古城達に話を向ける。
「春日部さんと古城さん達は今の話をどう思う?」
「別に、私はどっちでもいい。私は友達を作るためにここに来たから」
「あら意外。じゃあ私が友達一号に立候補していいかしら?私達って正反対だけど、意外に仲良くやっていけそうな気がするの」
「ならなら、私は友達二号に立候補!!」
恥ずかしかったのか髪を触りながら言う飛鳥に自分も仲間に入れろとばかりに零菜が声を上げる。
耀は少し考えた後、小さく笑った。
「・・・・・・うん。飛鳥も零菜もは私の知る女の子と少し違うから大丈夫かも」
『ニャニャー・・・・・・ニャニャニャニャニャ―、ニャニャ
(よか
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