第五話 大角大尉!!今度は薙刀だ!!その三
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「鳥みたいな名前の元首相でもいいけれど」
「どっちにしてもね」
「あの連中それクラスだよな」
「本当に屑の中の屑」
「全くだよ」
「本当にね」
「そうだよな」
尚智は相槌を打つだけだった、そしてだった。
悪田部の事務所の控え室でだ、ケーキを事務所の経費で幾つも買って紅茶を自分達で勝手に買って飲み食いしつつ話すのだった。
尚武は抹茶タルトを手に持って食いつつだ、双子の兄に言った。
「俺のクラスでもだよ」
「屑の中の屑って言われたのかよ」
「いや、梅毒菌って言われたよ」
性病である、罹患すると死ぬ恐れがある。
「俺達な」
「おいおい、バイ菌かよ」
「他にはエボラ菌とかな」
恐ろしい伝染病である、あまりにも死亡率が高く急激に死ぬ為発生してもあまり広まらないと言われるまでの。
「そう言われてるよ」
「それはまた酷いな」
「それで兄貴のところもか」
「ああ、そう言われてたよ」
「糞っ、何なんだよ」
忌々しげに言う尚武だった。
「俺達は正義なんだぜ」
「ああ、そうだよ」
尚智はチーズケーキを貪りつつ応える。
「紛れもなくな」
「その正義の俺達を屑とかバイ菌とかな」
「言っていいことと悪いことがあるだろ」
「見てろよ、何時かな」
「思い知らせてやる」
心の奥底から出て来た言葉である。
「その時を楽しみにしていろ」
「ギャフンと言わせてやるぜ」
「お二人共宜しいでしょうか」
あれこれ手前勝手なことを話している二人のところにだ、ここで伊藤が来てそのうえでこう言って来た。
「悪田部先生が来られましたので」
「はい、今からですね」
「お話ですね」
「こちらに」
こう言ってだ、そのうえで。
二人は悪田部の執務室に案内された、そしてそこでだった。
悪田部は二人にだ、こう言った。
「ケーキと紅茶だが」
「はい、ご馳走になりました」
「それもたっぷりと」
「経費のことは気にしなくていい」
事務所の経費で飲み食いしたがそれは、というのだ。
「あれ位はな」
「特に、ですか」
「俺達が心配しなくてですね」
「悪田部事務所は資金が豊富だ」
それで、というのだ。
「だからいいのだ」
「あれっ、そういえば悪田部さんって」
「そうだよな」
ここで二人はあることに気付いた、そのあることとは。
「昔から政治資金に困ってないよな」
「党内でも随一の資金力を誇ってるよな」
「政治は金だっていうけれどな」
「金に困ったってことないよな」
「それどころか困ってる政治家に餅代差し入れたとかな」
「そんな話もあるよな」
「恩は売って見返りを求めないことだ」
悪田部は一見するとらしくないことをここで言った。
「汗は人の為にかく、手柄は譲る」
「ああ、そうい
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