マクロスF
0744話
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とキャシーに監視の人員がいるのを思えば、恐らく確信はしてないが怪しんでいる……ってところだと思う』
「そうか、気を付けろよ。生身だとお前はそれ程強くないんだから」
『抜かせ。本気でやれば、お前とだって渡り合ってみせるさ』
「ほう? なら、今回の件が終わったら一勝負といこうか。ただし、そこまで言うからには、負けた方が食事を奢る程度のことはして貰うぞ? 勿論満足するまでな」
『なっ!? おい、ちょっ!』
「よし、決まりだな。グラス大統領の護衛は任せろ。何があってもどうにかしてみせるさ。折角の友好的な相手だしな」
『ちょっ、待……』
オズマの言葉を最後まで聞く事無く携帯を切る。
よし、取りあえずはこれで賭けは成立っと。後は……
携帯を仕舞いながら、シェリルの方へと近付いていく。
「どうだったの? 何か急用?」
そう尋ねてくるシェリル。
いつもと変わらぬ表情だが、その表情がどこか強がっていると見抜けるようになったのは、一週間程度ではあってもシェリルと共に暮らして同じ時間を過ごしているからなのだろう。
そんなシェリルの気分転換も含めた今日の祭見物だったのだが、さすがにグラス大統領の暗殺と比べられる筈も無い。
「ああ、ちょっとな」
「じゃあ、このままここで別行動?」
シェリルのその言葉に、少し考える。
確かに効率だけで考えればそれがベストだろう。だが俺が1人で動いているとなると、向こうがこちらを警戒する可能性もある。それを考えれば、シェリルと共に行動した方がいいのは確実だ。
そうなるとシェリルも危険な目に遭うかもしれないが、俺がいる時点でシェリルの安全は保証されているのも同然だしな。
その辺の事を説明してから、尋ねる。
「で、どうする? 俺と一緒に来るか、あるいは1人で見て回るか」
「アクセルと一緒に行くに決まってるでしょ。わざわざ聞くまでも無い事ね」
俺の問いに、一瞬の躊躇すらなく答えるシェリル。
「少しは迷ったらどうだ?」
「何言ってるのよ。何が起きるのか分からないけど、アクセルと一緒にいるのが一番安全に決まってるでしょ」
当然とばかりに言われたその言葉に、俺は苦笑を浮かべるしかない。
結局そのままシェリルと2人で、グラス大統領のパレードをしている車を追うかのように進んで行ったところで……
「止まれ。怪しい動きを……ん? お前は確かS.M.Sの……」
黒服の男が俺の肩に手を掛け、その厳つい顔が驚きに見開かれる。
俺の事を知っているとなると、恐らくは以前にグラス大統領のボディーガードとして行動している時に俺と遭遇したのだろう。となると、バジュラの巣を確保する時か、あるいはガリア4から帰還した後でS.M.Sまで来た時か。
そんなボディー
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