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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos36とある少年のハッピーバースデー〜Interval 5〜
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(うん、そろそろだね、ルシル君!)

アイコンタクトして頷き合う。まぁ、↑の思考は俺の想像で、実際のエイミィはどう考えているかは判らないが。だがキラキラ目を輝かせている以上は明らかにノっている。あとは、「お待たせ〜!」お待ちかねのリンディ提督が合流だ。リンディ提督はキャスター付きのワゴンを押し、料理の追加を運んで来てくれた。彼女の側にはアースラの女性(年齢的にはまだまだ少女だけど)スタッフが4人居て、その娘たちもまたワゴンを押して来ていた。

『ルシル君。人目も十分集まって来たことですし、そろそろ・・・始めましょうか♪』

『了解です!』

リンディ提督と念話を繋げる。コクリと頷き合った後、俺は「ちょっと席を外すよ」とはやて達に一言断ってからステージ裏へダッシュ。ステージの上手袖より舞台裏へと上がる。このステージは多目的利用施設であるため、「スピーカーにマイク、それにミキサーもクリア」ミキサーは空間モニタータイプ。操作方法を表示するモニターを展開しようとしていたら、「ハーイ」背後から声を掛けられた。

「ニコレッタ三尉。どうして・・・?」

特別技能捜査課のニコレッタ・クロス三等空尉。紫色のロングストレートヘア、チョコレートブランの瞳を有す、対空戦魔導師戦では敵味方関係なく脅威となるレアスキルの持ち主。そんな彼女が「ハラオウン提督にお願いされてね」と、手慣れた様子で操作していく。

「ハラオウン提督から貰った楽曲データ、どの順で流せばいい?」

「えっと・・・、こういう風に・・・でお願いします」

「ん。じゃあ・・・悪巧みしておいで・・・?」

ポイッと放り投げられたマイクをパシッと受け取り「してきます!」と応じてステージに立つ。マイクをONにして、「えー、本日は俺の為にこんな素敵なバースデーパーティを開いてくれてありがとう!」一礼する。

「何やってんのよ、そんなところで?」

「なになに? ルシル、マイクパフォーマンスでもするの?」

アリサやアリシアは真っ先に反応。はやてやなのは達は「おーい!」と大手を振ってくれている。でも、ごめんな。その笑顔、もしかしたら途絶えるかもしれない。だからと言ってもう中止には出来ないけどさ。
見学者の視線が確実に俺たちに向いたのを確認して、「はやて、なのは、アリサ、すずか、フェイト、アリシア、シャル。ステージへどうぞ」と彼女たちをステージに招待する。「なになに?」と取り皿をテーブルに置いてステージに上がって来る彼女たち。

「これからみんなにはこのステージで歌ってもらいます」

「「「「「「「・・・・えええええええ!!?」」」」」」」

「いきなり何を言い出すんや、ルシル君!」

「ちょっ、待ちなさいよ!」

「考え直せないかな、ルシル君!」
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