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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos36とある少年のハッピーバースデー〜Interval 5〜
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だ。執務官補と研修生、その時どちらに就いているかで着替えている。

「ず〜る〜い〜、ず〜る〜い〜、わ〜た〜し〜も〜〜〜」

「ああもう、判った、判った。ほら、上着を脱いで座れ」

「やった♪」

上着を脱がせてブラウスを露わにさせたシャルをソファに座らせる。そして「ほら、これでいいだろ?」両肩を揉みながらラファエルを発動すると、「ふわっ!?」 シャルが変な声を上げた。というかプニプニだなぁ、思った以上に。やはり騎士でも女の子、か。女の子特有の柔らかさが手に伝わって来る。

「おおう・・・これは効くぅ〜〜〜。すずかぁ〜、これ良いねぇ〜〜?」

「あ、うん。疲労が全部飛ぶから、ちょっとの無茶も出来るんだよね」

「だからと言って無茶はしないように」

「「はーい♪」」

シャルの背後に居るから彼女の表情は判らないが、シャルと向かい合っているすずかが笑顔である以上、彼女もまた笑顔なんだろうな。

「あ、そうそう、ルシル。明日のあなたのバースデーパーティ、リンディ艦長たちも参加するからね〜」

はやてやシャルがこれ見よがしに俺の誕生日当日の予定を何度も確認して来るから、サプライズも何もない。ま、そのおかげで俺は本当の誕生日を忘れることもないだろう。

「ねえ、ルシル。会場をなんで本局のレクリエーション区画の多目的野外ステージにしたの? 確かにあそこは広いし許可を取れば局員の誰もが使用可能。一般人も入れるし、よく局員同士の結婚式場としても使える。でもさ、どうせならわたしの家でやろうよ。今日明日となのは達も下宿するし、ルシル達も帰って来るんだし」

確かにシャルの家ならその広さも十分あるし、私有地であり持家であるし、大騒ぎをしても問題ないだろう。が、「それじゃつまらないだろ?」そう言いつつ肘を使ってぐりぐりと肩をマッサージ。

「おわわわわ。き、効くぅ〜〜〜」

「つまらない、ってどういう・・・?」

すずかの疑問に「それは明日の秘密だ」とウィンク。俺が、俺を祝ってくれるはやて達にサプライズだ。いい機会だ。先月の罰ゲームも執行させてもらおう。なぁに、ただ恥ずかしい思いをするだけじゃない。上手く行けば面白い結果になるぞ。

「ルシル君、何か企んでるよね・・・?」

「判るか?」

「なんとなく。ルシル君との顔合わせの回数、はやてちゃん、シャルちゃんに続いて多いから。こうして直接会ってお話しすることも多いし。だからかな、ルシル君の考えてること、ちょっとだけ判るよ」

そう言って微笑むすずか。どうも最近の俺は考えがよく顔に出るようになってしまっているようだ。よくない傾向だ。隠し事や嘘が下手になるにつれて俺の立場が悪くなる。気を引き締めて今後も過ごさないとな。あぁ、気が重い。

「・・・よし。も
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