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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos36とある少年のハッピーバースデー〜Interval 5〜
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「ねえ、ルシル。みんなで話し合って決めたんだけどさ」
もう少しで終わるというところでシャルがはやて達を率いて俺の前に並んだ。
「ルシルの誕生日なのに、ルシル、ずっと司会みたいなことばかりだよね」
「主役がそれだけじゃ可哀想だなって思うんだ」
フェイトとアリシアがそう言う。続けて「ルシル君にも楽しんでもらわなな」はやてが微笑み、「だからルシル君もさ、歌おう?」なのは小首を傾げながらそう言い、「ルシル君も紹介してあげるよ♪」すずかが笑う。
「いいよ、主役は、どっしりと構えて楽しませてくれるみんなのことを眺める役だから」
とは言うものの、彼女たちの視線は逃さないと言っている。だから仕方なく「判った。シャルが歌い終わったら、俺も歌うよ」変にごねらずに素直に従うことにした。そしてアリサも歌い終わり、シャルの番となる。
一緒にステージに上がると、「イリスー!」と声援が上がる。見ればシャルとの付き合いのある局員――アコース査察官やティファレト医務官、それに「セレス・カローラ・・・」先の次元世界で俺の主だったセレス・カローラが大手を振っていた。
それに彼女の側にはセレスに似た10代後半ほどの少女――おそらく姉のフィレス・カローラも居る。ベルカでカローラ一族の騎士に会っていたからな。もしかしたらと思っていたが・・・やはり。
「時空管理局本局、最年少で執務官補佐となった騎士、イリス・ド・シャルロッテ・フライハイトで、“Give Me Everything”!」
シャルと楽曲の紹介を終え、俺はそそくさと舞台裏へと引っ込む。シャルの歌唱力は前世と比べるまでもなく上手く、手振りを交えて会場に自分の歌声を届けている。文句を垂れていた割にはノリノリだ。そんなシャルも歌い終わり、歓声に対して両腕を大きく振って応えながら戻って来た。
「そんじゃラストはルシル!」
「「「「「「いってらっしゃいっ♪」」」」」」
シャルからマイクを受け取り、はやて達から送り出される中、「ルシル君。君の楽曲、入ってないけど・・・?」とニコレッタ三尉に確認された俺は、「アカペラで行きますから問題なしです」と答える。俺のその言葉に絶句するはやて達の視線が、大丈夫?と語っているが、アカペラくらいどうってことない。何度も経験しているしな。
「僕、八神ルシリオン・セインテストの9歳のバースデーパーティを開いてくれた友人のみんなに感謝します。・・・・そして様々な理由で会場に足を運び、これまでの歌い手に声援を送って下さった局員の皆様へお礼を。・・・よろしければ最後まで聴いて下さい」
そうして俺は、ゼフィランサス姉様が俺やシエルの為に作ってくれた、出逢えた奇跡をその人に伝える為の歌を歌う。どうかこの歌が少しでも人の心に残りますように、と祈りながら
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