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ドリトル先生と伊予のカワウソ
第九幕その一
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                    第九幕  パーティーの開催へ
 先生達はまたカワウソさん達のところに来ました、そのお屋敷は相変わらず見事です。ですが今回はといいますと。
 加藤さんがです、先生に笑顔で言いました。
「携帯の番号とメールアドレスを交換しておきましたので」
「連絡は、ですね」
「はい、既にしています」
 だからだというのです。
「カワウソさん達は私達がお邪魔することをご存知です」
「では、ですね」
「今あちらのご主人に到着したことを知らせました」
 見れば加藤さんは携帯を取り出しています、そのうえでの言葉です。
「ですからすぐにです」
「お話出来ますね」
「はい、これからは」
 こう先生にお話するのでした、そしてです。
 先生達はあの門番さんに今日も案内してもらってでした、カワウソさん達の主である老紳士と再会しました。そうしてです。
 長老さんとのお話のことをお伝えしました、すると老紳士は笑顔になってこう言いました。
「そうですか、狸さん達はですね」
「特にカワウソさん達を排除しようとはです」
「考えていませんね」
「はい」
 その通りだというのです。
「ですからお互いにです」
「お話してですね」
「相互理解を進めるべきと思いまして」
「パーティーですね」
「それをしましょう」
「いいですね、それであちらはですね」
 老紳士はこう言いました。
「和食のご馳走をですね」
「用意されるとのことです」
「そうですね、しかし」
「こちらはですか」
「はい、イギリスはどうかといいますと」
 老紳士は困ったお顔でこう先生達に言いました。
「お料理については」
「よくないと」
「日本に来てよくわかりました」
 老紳士は先生に苦笑いになって答えました。
「そのことが」
「イギリス料理はといっても」
「何もありません」
 全く、という口調での言葉でした。
「日本と比べますと」
「そうですね、ですから」
「こちらが出すお料理はですか」
「とてもお話になりません」
 こう先生に言うのでした。
「残念ですが」
「いえ、ここはです」
 その困っている老紳士にです、先生は提案しました。
「ティーセットとモーニングを出しましょう」
「その二つをですか」
「はい、出しましょう」
「ティーセットと朝食ですか」
「あの二つなら問題ありませんので」
 だからだというのです。
「こちらはそれを出しましょう」
「確かに。朝食でしたら」 
 どうかとです、老紳士も先生に応えて言うのでした。
「イギリスのものでも」
「いいですね」
「あれとそのティーセットだけはいいと思います」
「だからです」
「あれを出すのですね」
「そうしましょう」
「わかりました、
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