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【完結】剣製の魔法少女戦記
第六章 正義の在り処編
第百八十話    『幕間 ミゼ・フローリアンの出世街道』
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一生懸命努力する人生は悪いものじゃないわ。シホさんは今までの事を後悔はしていないのでしょう?」
「当然です。後悔などしてしまったら今まで切り捨ててしまった人達に対して最大限の侮辱行為となっていまいますから」
「なら後悔しないようにこれからを生きていきましょう? 私もシホさんの事は恩人として、そして師匠として尊敬しているんだから。だからこれからも後悔だけはしないでね。私も後悔しない人生を送れるように努力するから……」
「はい」

それでシホさんは笑みを作ってくれた。
よかった。
こんな私の言葉でもシホさんにはしっかり届いているのだと安心できた。

「ところで……」

そこでシホさんは話の切り替えとしてとある話を私に持ちかけてきてくれた。

「私、今はリンディさんやレティさん、他にも支援してくれる人を増やしていって、魔術事件に対応できる課を作ろうと考えているんです」
「え、それってやっぱり……」
「はい。これからは聖杯大戦で大師父が言ったように魔術師がどんどんと増えてくるでしょう。魔導師が中心のこの世界でそう言った未知の力と言ってもいい魔術に翻弄されている人を助けて救うんです。
そして、逆に魔術による事件を起こす輩も出てくると予測しています。ですから魔導師には対抗できなくとも、魔術なら魔術師を当てればより解決は出来ると踏んでいるんです」

そう、シホさんから相談を受けて最初、なぜ私に話を持ちかけるのかという疑問が浮かぶ。
それから少しシホさんの話は続いていく中、私は意を決して話しかけてみた。

「ねぇ、シホさん。どうして私にこの話を持ちかけてくれるの……?」
「あ、そうですね。まずはそこから話をしないといけないでしたね」

それでシホさんは真剣な表情になりある話をしだした。

「正直に言えば私は部隊指揮とかには適性がないんです。小隊を率いるならできそうですが、それが限界だと思うんです。それに私はまだいまは小学生ですから……」

あ、確かにシホさんは実年齢はともかく今は小学生だ。
だから部隊を起こすにはさすがに無理があるわね。
けど、そんな話を私に持ちかけてくるということは、

「シホさん、もしかしてその構想段階の課を私に指揮してほしいとかは言わないわよね?」
「あ、よくわかりましたね。はい。まだ名前は決まっていませんがミゼさんには部隊長の場に立ってもらってこれから増えてくるだろう魔術師達を率いて欲しいんです」
「で、でも……そんな大仕事、私にできるの? 私は魔術以外はからっきしなのよ?」
「いえ、実はそんな事はないんですよ。前にあるテキストを幾度か受けてもらったことがありましたよね?」
「……? え、ええ」

そう、何度か管理局公認の適正テキストを受けたことがある。
でも、それがなんな
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