暁 〜小説投稿サイト〜
仮想空間の歌う少年
27ーエキストラトラック (仮想空間の光達)
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39層。アーブル。今日は何をしよう。昨日は楽しかったな。シオン君とエリーシャちゃんか…

「それにしても…暇だな。」

血盟騎士団をやめて、戦うことも無い僕は…暇だ。やるとしたら1層に行って路上ライブを聞くか。クラリスと遊ぶか。そんくらいしかない。
…でも待てよ。

「そういえば…確かこの層にもあったな…あの大きな鏡。」

シオン君達の世界に行けたあの大きな鏡。そういえばこの層にもあったことを思い出したのだ。

「確か…1層にもあったな…どっち行こうかな?」

まあ、とりあえず近い方から。

「この街の方から行くか…。」

僕は大鎌を持ち、赤いコートを羽織り、ホームを後にした。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「なあ。リン。最近39層にお化けが出るって知ってるか!」
「…お化け?」

今、俺達は39層の裏通りを歩いている。なんかライトが「ちょっとした面白い事がある!」
とか言って。

「どうせゴーストタイプのモンスターがイベントでPOPしただけだろ?」
「どーだか!見て見ないと分からないだろ!…この近くに大きな鏡があって。その辺りで良く目撃されるみたいだぜ。お化け。」

まあ…ライトが言うのなら本当なのだろう。それに他のメンバーを誘わなかったのはきっといざとなった時に逃げやすくするため。相変わらずこういう気遣いは出来る。
そんなこんなで話しているとウワサの大きな鏡に着いた。

「ここ!さっそく探してみようぜ!」
「うーん…」

なんかとんでもない物に会いそうな気がするんだが…気のせいか?

「うわ!」
「おっ?」

フラグだった!いきなり鏡から手が出てきた!それにしても手?

「なんだこれ…?」

襲ってくる訳でもないし。なんかグーチョキパーやってるし。
その手を観察するとライトが口を開いた。

「引っ張ってみようぜ?」

…英語かと思った。
ヒッパッテミヨウゼ?
何を言ってるんだ??ライト!

「大丈夫だって!俺とリンだぜ?余裕だよ!
…仮に敵だったら魔法でなんとかなるだろ?
それに鏡から手だぜ?ホラー映画とか見てると思い切って引っ張ってみたくならねえ?
ほら!ほら!早く!」

ならない!ならない!
…でも俺達なら倒せない敵だったら倒したり、倒せない場合は逃げられる。

「…やるか。」

俺達は黙って手を持ち。

「「いっせいのせい??」」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「はーい♪到着!」

僕は大きな鏡の前に到着。

「前回みたいな失敗しない…!」

僕はまずゆっくりと手を鏡に入れてみた。手はまるで水に手を入れるようにスルリと入
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