暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
77話:コールオブアラート いざ初出動へ!
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はなかったんです」
「なるほど。確かにお前のオプティックハイド≠ヘサーチャーとかじゃバレねぇな」
でもその魔法には、いくつかの弱点がある。
そう言ってティアナの顔の前で、指を一本立てる。
「まず一つ。これは自身以外の対象は触れなければならない事」
「はい、それはわかってます。そう言う魔法ですから」
「あぁ。まぁこれはお前の質問の答えじゃないから、あまり気にしなくていいんだが、その事実が知られている事で色々な予想がされやすいというのは、頭に入れとけ」
そして二つ目。と言って二本目の指を立てる。
「この魔法は対象者を不可視の状態にして、レーダーやサーチャーでは察知されない、という点だな」
「? それが一番の長所……というかそういう魔法ですよ?」
「あぁ、その通りだ。だが、結局はそれだけ≠セ」
俺の言葉に眉を寄せるティアナ。
「それだけ、というのは?」
「端的に言えば、『そこに人がいる』という事実≠ヘ消せないんだ」
「は、はぁ…」
「となれば、後はそこにある人の気配≠感じ取って動けばいい。そんなとこだ」
それを聞いたティアナは驚いたように目を丸くした。
「そ、そんな事できるんですか?」
「いや、誰もができる訳じゃない。現に俺自身全部わかる訳じゃないしな」
あはは、と誤魔化すように笑うが、ティアナは「そこの話を詳しく!」とさらに首を突っ込んでくる。
「じ、実は生まれ故郷の世界で色々やってな。人の気配を感じられるんだ。ま、その方法を教えてくれた人よりも感じられる範囲は狭いし、感じるまでに時間はかかるし……」
「もしかして、目を瞑ってるのもですか?」
「あぁ、あんな風に意識を集中させないと、できなくってな。ま、例えば……」
そう言って目を瞑って、気配を探る。さっきティアナが曲がってきた道の先に…気配が二つ。
「約100から200メートルの間に、たぶんスバルとキャロが来てる」
「え…?」
目を開いて言った言葉を、ティアナは確認するように曲がり角から顔を出した。
「ほ、ほんとだ……魔力なしでこんな事できるの、凄いですね!」
「いや、こんなのできる奴なんか、管理局の中じゃ一人しかいないよ」
しかもその一人が……あの人≠セもんな〜。
「…あの、その一人って―――」
「あ、ティア〜!お待たせ〜!」
「お待たせしました〜…って、士さん」
「お疲れさんスバル、キャロ」
そこへ丁度到着したスバルとキャロ。これで全員が揃った訳だ。
「そう言えば、お前らこれからどうすんだ?」
「私達はこれから新しいデバイスをもらいに行くんです!」
「あぁ、例のアレか。もうできたのか」
そろそろだとは聞いていたけど、もうできたか。さすがは、はやて
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