第三部『TAKE ME HIGHER 〜機神咆哮ッ!ブラックロッジに反撃の狼煙だゾ!〜』
第10話「汝、夜の闇を忘れることなかれ」
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ひまわりにそう返し、アトラック・ナチャと対峙する。
「シャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
先に動いたのはアトラック・ナチャだった。こっちに糸を吐き出すが、それを回避。そのまま散開して近づく。
「せぇあっ!!!」
魔力を込めた後ろ回し蹴り。アトラック・ナチャはそれをガードするも、防ぎ切れなかったのか大きくよろめく。
「お兄ちゃんだけじゃないよ?アナタの相手は!!」
「ガヴォア”アアアアアアアアアアアアアアアア!!!?」
その隙を狙い、ひまわりが相手の懐に潜り込んでの鉄山靠を放った。その威力は悲鳴を上げ、アトラック・ナチャが吹っ飛び壁を突き破る程だ。
「へへ、お兄ちゃん。ナイスコンビネーション♪」
「おう。・・・それはそうと、八極拳なんていつ覚えたんだ?」
「にひひ、それはn「二人とも!暢気に話してる場合かっ!?」え?」
アルの言葉と共に、気配を感じそちらを向くと、先ほど突き破った壁からアトラック・ナチャが這い上がり、糸を吐いていた所だった。このままだと、また捕まってしまう・・・。そう思った、次の瞬間である。
(!?・・・何だ・・・コレ?)
瞬時に世界が止まったかのような感覚にとらわれた。意識が弾け、心が昂ぶる。されど思考は冷静・・・。これは何処かで・・・。そうだ、あの時、マスターテリオンに追い詰められた時の感覚だ。
(コレなら・・・いけるゾ!)
そう思い、この攻撃を防ぐ手立てを思案、最適案を導くと同時に、術を紡いで実行させる。
「なっ!?」
「えっ?」
「ギシャ!?」
刹那、鋭い剃刀のように変化した翼が糸を切り裂いていた。オラ以外の全員が眼を見開いて驚愕している。
「さっき、捕まった時いくら引っ張ってもゴムみたいに伸びて千切れなかったから、鋭い刃なら切れるんじゃねぇかと思ってナイトゴーントの鋭い刃翼を参考にしてみたんだが・・・上手く行ったみたいだゾ」
実際アイツとのスパーリングで、何度もそれに苦しめられたものである・・・。ナイトゴーント感謝。
「は、ははは・・・汝にはいつも驚かされるな・・・。ナイトゴーントの戦闘法を参考に術を編み出すとは・・・」
「いや〜、それほどでも〜。っと」
苦笑交じりに言うアルに返しながら、迫ってきたアトラック・ナチャの攻撃を回避する。どうやら、接近戦でねじ伏せるつもりのようだ。
「おせぇんだよ!マギウスウィングッ!!!」
「ギャアアアアアアアアアアアアアアオアアァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!?」
ベアハッグをしようとしたアトラック・ナチャの両腕を刃に変形した翼・・・名づけて『マギウスウィング』で切断。苦悶の表情で雄たけびを上げるアトラック・ナチャ。
「これで・・・フィニッシュ!!!」
「ギャバラベ!?」
顎にとどめのア
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