第三部『TAKE ME HIGHER 〜機神咆哮ッ!ブラックロッジに反撃の狼煙だゾ!〜』
第10話「汝、夜の闇を忘れることなかれ」
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ルに言うオラ。途中で風間君にツッコミを入れられたがまぁ、気にしない。
「おーっほっほっほっほっほ!お二人様ごあんなーい♪」
「ああ・・・やっぱりダメだったゾ。アイツは話を聞かないからな」
「誰に向かって話してるんだよ!?つかアイツって誰!?」
オラの健闘もむなしく、風間君と二人仲良く巣である、壊れた廃ビルに連れて行かれたのであった。
―廃ビル内
「ねぇ、風間君。オラ達どうなるんだろうね」
「どうなるんだろうね・・・じゃないっ・・・!助かったと思ったのに、お前の所為でこの状況だっ・・・!」
「いやー、それほどでも〜」
「また、それかっ・・・!?僕は褒めてないと何度言えば・・・」
いま、オラは暗い廃ビルの中で風間君と会話をしていた。連れ去られた後、両手両足を拘束され放置。現在に至るのである。
「恐らくここは奴の巣のようだな。今の我々は餌・・・大方、後からじっくりと味わうつもりだろうよ。身動きを取れなくして、腹わたを・・・」
「やめろっ・・・!その生々しい・・・圧倒的悪寒のする説明をっ・・・!やめろっ・・・!」
いつの間にかついてきていたアルの言葉に、何か全身をぐにゃ〜っ・・・とさせて某ざわ・・・ざわ・・・に定評のあるギャンブル漫画の登場人物のようなツッコミを入れる風間君。どうやら、アルも捕まったようだ。・・・どうりでマギウススタイルが解けてないはずだよ。
「ま、とりあえず落ち着こうぜ。ひまわりはあのオカマに捕まってないんだし・・・、とりあえず助けに来るのを待つか・・・ん?」
ふと・・・何か声が聞こえてきた。すすり泣き、嗚咽・・・そんな類の声だ。
「どうしたんだ?」
「いや、何か声が聞こえたな・・・と思ってさ。オラ達の他にも捕まってる人が居るみたいだゾ」
風間君の問いにそう答えながら、声のした方を振り向いてみると・・・、暗闇の奥に人影がいた。サラリーマン風の男性である。何か物凄くやつれており、虚ろな眼で何かぶつぶつ呟いている。
「・・・?」
何を言っているのか、気になったので魔力で聴覚を研ぎ澄ませ、声がはっきり聞こえるようにした。
「ご・・・五十万っ・・・。ふざけろっ・・・。払えるかっ・・・、そんな圧倒的暴利っ・・・」
「・・・」
五十万?払えるか?暴利?・・・どういうことなの?男の声を聞き、オラはすぐさま脳内で整理する。
「だけど・・・買わなければ・・・一生この中っ・・・。買えば・・・借金地獄っ・・・。この究極的選択っ・・・」
・・・男の声で、オラの頭がある一つの答えを導き出した。
(・・・まさか、あのオカマ・・・。ここに金づるとか拉致って無理やり高額商品売りつけてんのか・・・?)
拙い・・・非常に拙い。このままだと・・・、あのオカマに・・・しゃぶられる・・・!骨の髄まで・・・。
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