第八十九話 Awakening U
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安らかに眠るゲイトに安堵の表情を浮かべた。
エックス「(穏やかな顔だな……)」
まるで憑き物が落ちたかのような寝顔にエックスも穏やかな表情を浮かべる。
ルイン「ところで、どうしてルナがここにいるの?」
ルナ「今までゼロの支援をしててな。ほら、ミジニオンとメタルシャーク、スカラビッチの反応が無くなっただろう?あれは俺らの仕業」
エックス「ナイトメア調査員の反応が突然途絶えたのはそういうことだったのか…」
ルナ「そういうこと。(結局これの出番はなかったな)」
ルナが握り締めているのは研究所のメインコントロールルームで手に入れたナイトメア調査員のDNAデータのバックアップデータである。
念のためダウンロードしていたが必要なかったようだ。
ゼロ「心配をかけてすまなかったな」
ルイン「ううん…お帰りなさいゼロ。早く帰ろ?アイリスも待ってるよ」
エックス「ああ、早く戻って…」
「死なん……」
全員【!?】
その場に居合わせた誰もが戦慄し、同時に己の目を疑った。
ルインが原形を留めない程に破壊した残骸から聞き慣れた声が聞こえた。
ルナ「な、この声は…?」
エックス「ま、まさか…」
エックス達は知らないが、元々ナイトメアウィルスはシグマウィルス同様、ロボット破壊プログラムを元に造られた。
故にシグマウイルスの統括者が適合性を持っていても何ら不思議ではない。
そう、例えばナイトメアウィルスを逆に吸収し、己のエネルギーに転換出来たとしても不思議ではないのだ。
シグマ「私は死なんぞ!!」
最悪の状況だった。
エックスとゼロはエネルギーの大半を使い果たし、ルインはウィルスによる強化の反動でとても戦える状態ではない。
ゲイトは気絶、ルナもぱっと見では無傷に見えるが、ゲイトを庇いつつ此処に来たために全身にはメカニロイドに負わせられた無数の傷がついていた。
シグマに太刀打ち出来る者は1人としていない。
シグマ「フハハハ、まダだっ、ごれがるがホンバナだッ。シネ!ジヌンダッ!!」
エックス「こ、こいつ…何を言っているのかも分からない…」
発声機能が死んでいるのか、室内に轟く怒号は既に言葉の形を成していない。
装甲の再生が追い付かないためか、巨体の内部機関は剥き出しに露出し、その全貌は出来そこないの人体模型に等しい。
これまでの第2形態とは一線を画した異形の姿。
ルナ「な、何て奴だ…」
ゼロ「本当に…しぶとい野郎だ…」
ルイン「ど、どうしよう…エネルギーがもう残ってないのに……」
エックス「サブタンクの残量もない…こ、ここまでなのか…!?」
ルナ「サブタンク…?そうだ!!」
エックス「え?」
彼女が取り出した2
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