Sランク?
[1/2]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
拳銃 ベレッタ改から弾丸が3発連射された。
3発連射された弾丸は全て模擬戦相手 キンジの腹に直進した。
普通の人間なら避けられないが武偵校生徒なら避けられる。
「あぶね!」
ギリギリで弾丸を避けキンジは拳銃を取り出す。
取り出した拳銃は俺の使うベレッタと同タイプの拳銃 見た感じオリジナル改造を施した形跡は無い。
キンジはベレッタを構え俺に向け撃つ。
狙った部位は俺と同じく腹部、模擬戦で相手をダウンさせるのに丁度良い部位だ。
だが、狙った視線が丸分かりだ。
次にキンジの動き行動が視線だけで予測出来る。
「次にナイフを取り出し接近戦」
「!?」
俺の言葉でキンジの動きが止まる。
次の俺の動作が何故、分かると?
言葉で動きを止めるキンジもキンジだが甘い元武偵Sランクとは思えない。
「次に拳銃で俺の行動を制限、もう一度ナイフを使った接近戦に持ち込もうと接近する」
俺の言った通りキンジは拳銃を構え俺の足元に連射、動きを一瞬だけ封じナイフを構え走り出した。
拳銃の命中率、動き、予測は元武偵Sランクには到底見えないがナイフの構えなら一級品だ。
ま、俺には到底及ばないけどね。
「甘いよ、キンジ君」
姿勢を低く構えナイフの先を2本の指で捉える。
「ナイフは接近戦で有利だが近付き過ぎると逆に扱いずらい」
キンジは捉えられたナイフを引き抜こうと努力するが無駄だ。
力の差が圧倒的で力を思う存分に出し切れていないからだ。
「く、クソ!!」
キンジは左手で拳銃を構え俺に向ける。
狙いの部位は予測通り腹部、良い判断だ。
防弾制服を着ているので弾丸を撃たれようが致命傷には絶対にならない。
ただ、拳銃を制服に押し付け弾丸を撃てば別だが。
「面白い!」
彼は遠山 キンジは諦めていない!
絶対的な力の差を知っても諦めず俺に挑む姿は誇らしい!
弾丸が俺の腹部に向け放たれる。
俺の目は弾丸の軌道が完璧に見えている。
俺は右手に持っているベレッタ改を素早く構え俺の腹部に放たれた弾丸と同じ軌道に弾丸を放った。
ベレッタ改から放たれた弾丸がキンジの拳銃の弾丸を弾き軌道を逸らす。
逸らされた弾丸は演習所の窓ガラスを貫通、窓ガラスに綺麗な穴を開けた。
「!?」
驚きの表情だ。
俺の弾丸がキンジの弾丸を逸らした事実が信じ難いのだろう。
だが、事実、現実だ。
「終わりだ」
キンジ足にベレッタ改の弾丸をぶち込む。
防弾制服だから致命傷にはならないが激痛は免れない。
痛みに動きに鈍くなった瞬間、拳に力を込め一気に放つ。
「エンペラーナックル!」
威力控えめの拳 エンペラーナックルがキンジの腹に直撃した。
威力控えめと防弾制服の防御力のお陰で本
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ