水泳大会その後
[7/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
レイとルーシィの必死の行動もエルザを前にしては水の泡と化してしまう。
エルザをどう説得するか、3人は頭をフル回転させて考えた。
すると、
「何の話をしてるんですかー?」
「「!!!」」
タイミング悪く、いや、逆にタイミング良く食器を片付けていたウェンディたちが帰ってきた。
「どうせろくでもない話でしょ。」
「おぉ!ウェンディ。実は今な、」
「あぁぁぁぁぁぁぁっ!!!?」
タクヤは咄嗟に大声を上げた。
「ど、どうしたの?お兄ちゃん。」
「そんな大声を出したら近所迷惑ですよ!!!」
「い、いやー。急に叫びたくなって…。ハハッ…。」
タクヤは冷や汗をかきながら引きつった顔で笑って見せた。
「ちょい、エルザ。」
「ん?なんだグレイ。」
グレイは機転を利かせてエルザを廊下に呼び出した。
「さっきの話はあいつらの問題だ。あいつらが自分自身で向き合わなきゃなんねーんだ。
ほかから口を挟むってのは野暮ってもんだぜ。」
「そ、それもそうだな。うむ、わかった。私の口からは何も言わん。」
「ほっ。」
そして、グレイとエルザが廊下から帰ってきた。その時、グレイはタクヤに親指を立てて見せた。
(「なんとか説得できたようだな…。一時はどうなるかと思ったぜ。」 )
「エルザさん。私に何か言いかけてませんでした?」
「そ、それはだな…。おっ、お前たち自身で、その…。」
「い、いやー!!!さっき、みんなの好きな子のタイプについて話してたのよー!!!ウェンディはどうかなーって。」
今度はルーシィがエルザを退け払いウェンディに説明した。
(「ナイスだ!!!ルーシィ!!!」 )
タクヤは心の中でガッツポーズをした。
「え!?好きなタイプですか!!?」
「べ、別に言いたくなかったら言わなくてもいいからな?」
「…お兄ちゃんは、言ったの…?」
「へ?オレは…。」
意外な質問が飛んできたのでタクヤは思わず変な声を出してしまった。
「オ、オレは優しい子なんかが好きだな、うん。あと、料理が上手い人もいいな…。」
「へぇ、そうなんだ…。」
(「あ、あれ?なんか間違った事言ったか?」)
ウェンディのリアクションが予想とは少し違ったためタクヤは再び冷や汗をかいた。
「あっ!!!もうこんな時間!!!私たちはそろそろ帰るね!!!」
ルーシィは時計を見て帰り支度を始めた。時計を見ると夜の10時を軽く越えていた。
「ほら!!!ナツもハッピーも帰るよ!!!」
「んあっ。なんだよ、人がせっかく、」
「いいから!!!」
グイ
ルーシィはそう言って、ナツのマフラーを掴んで引きずりながら玄関へ向かった。
「そ、それじゃあオレらも帰るな?」
「あ、あぁ。」
グレイもエルザの背中を押しながら玄関へ向かう。
「ウェンディはどうすんだ?
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ