水泳大会その後
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ャルルに誉められたのがよほど嬉しかったようで、ついシャルルに抱きついてしまった。
「お、お兄ちゃん…。」
「ん?なんだ?」
タクヤはスパゲティをズルズルと食べている時、ウェンディに話しかけられた。
「あ、あのね。これ…。」
ウェンディがそう言ってタクヤに差し出してきたのはデミグラスソースがかかった一口サイズのハンバーグだった。
「これ、ウェンディが作ったのか?」
「うん…。エマに作り方教えてもらいながら作ったんだけど、形がうまくまとまらなくて…。」
確かに、差し出されたハンバーグはでこぼこしていて見た目からはあまり旨そうには見えなかった。
「ごめんね…!うまくないかも知れないけど…、」
ヒョイ パクッ
「!!」
タクヤは皿に盛り付けられたハンバーグを指で摘まみ、口に頬張った。
「モグモグ…うっ!!」
「えっ!!?不味かった!!?」
タクヤが俯いたのをウェンディは心配した。自分の料理がそこまで不味いのか思ったり、
これのせいで体調でも壊したらタクヤに謝りようがないからだ。
だが、
「うめぇー!!!!」
「え?」
「おい、これうめーぞ!!!みんなも食ってみろよ!!!」
タクヤはハンバーグをみんなに分けてやった。
「どれ…。…おぉ、確かにうめーな!!」
グレイが一つ指で取り、口に運んだ。感想はタクヤと一緒で高評価だった。
「ずりーぞ!!!オレももーらいっ!!!。」
「オイラもー!!!」
続けて、ナツとハッピーが、
「あたしもー!!!」
「頂くぞ!!!」
その次はルーシィとエルザが、
「私も貰うわね。」
「私も頂きますね。」
最後はシャルルとエマがそれぞれ一つずつ取り、口に運んだ。
モグモグ モグモグ
「…ごくっ…。」
そして、
「うめー!!!」
「あい!!!」
「おいしー!!!」
「見事なものだ。」
「なかなかじゃない。」
「おいしいですー!!!」
どうやら、みんなにも絶賛のようだ。ウェンディはそれを聞いて満面の笑みを浮かべた。
「よかったな。」
ポン
「うん!!!」
タクヤはウェンディの頭を撫でながらそう言った。
(「でも、一番嬉しいのはお兄ちゃんに誉められた事だけど…。」)
そう思いながらウェンディは横で料理を食べているタクヤを見た。
「はぁー、食った食った!!!」
「あーい。」
それからしばらくしてテーブルの上を飾っていた料理たちは姿を消し、きれいな皿が残っていた。
「ごちそーさま。」
「はーい、お粗末様ですー。」
エマはそう言いながら皿をシンクに持っていった。
「あっ、私も手伝うよ。」
「じゃあ、私も。」
そう言ってウェンディとシャル
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