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ストライク・ザ・ブラッド 〜神なる名を持つ吸血鬼〜
神意の祭典篇
37.宴と始まり
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いった。
彩斗と古城はパンパンに膨らんだビニール袋の両手に持ちながら高等部の校舎へと向かう。
「おら、買ってきてやったぞ、浅葱」
重いビニール袋の荷重をモロに身体に受け前のめりになりながら教室へと入る。
「お疲れ様。ゴメンね、友妃まで付き合わせちゃって」
「ううん。ボクは彩斗君の監視役だから当然のことだよ」
浅葱は友妃の言葉にあからさまに顔を引き攣らせる。
それもそのはずだろう。彼女は彩斗が“
神意の暁
(
オリスブラッド
)
”であり、友妃がその監視役だということを知らない。先ほどの友妃の発言はただの自分がストーカーであるといっているようなものだ。
雪菜といい友妃といい若干抜けているところがあるため、その度に彩斗と古城は周りの男子から殺意視線を向けられるのだ。
「とりあえず今日の分の作業はとっとと終わらせるぞ」
めんどくさげに頭を掻きながら彩斗は呟いた。
そこから約一時間くらいの時間が過ぎた。辺りは完全な闇になり、人工の光が幻想的に辺りを染める。
「それじゃあ、俺はそろそろ帰らせてもらうぞ」
一時間しか作業を行っていないのに浅葱やクラスメイトの棚原夕歩にこき使われ続けたせいで疲労度合いはかなり高い。
「彩斗君が帰るならボクも帰ろうかな」
監視役である友妃も一緒に帰ろうと立ち上がる。
「まだ友妃にはやって欲しい作業があるからもう少し残ってくれないかな?」
夕歩は両手を合わせて頼みこむ。彼女は少し困ったような表情を浮かべる。彩斗の監視役であるから目を離すことはできない。だが、クラスメイトの頼みを断れない。どちらにしていいのか迷っているようだ。
「別に心配いらねぇから手伝ってやれよな」
「わかった。でも、変なことしないでよね」
「しねぇっつうの!」
これ以上誤解を生むのは、彩斗の寿命を削るだけのような気しかしないので早くこの場から立ち去るのが先決であろう。
「とりあえず、困ったことがあったらそこのバカでもこき使っとけ」
「あとで覚えてやがれよ……彩斗……」
苛々した表情で古城は彩斗を見上げる。そんな古城に不敵な笑みを浮かべながら教室を後にした。
彩斗が一人校門に向けて歩みを進る。すると暗闇の中に人影が浮かび上がる。通常なら見えないのだが、吸血鬼の目にはその姿をはっきりと捉える。銀髪の綺麗な髪に碧い瞳の天使を連想させるような少女。
「夏音! 俺を待ってたのか?」
「はい。雪菜ちゃんから彩斗さんがまだ残っていると聞いたので待っていました」
「別に待ってなくてよかったのに……それでもありがとな」
「いえ、彩斗さんと一緒に帰りたかった、でした」
わずかに頬を赤らめながらうつ
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