第六十四話「適合者の覚悟」
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俺はあることを思った。
…………ゲートが壊れたのが俺の力なら、戦えるかもしれない。
一番近くにいた感染者に走り寄り、力を込めてその顔を殴ってみた。
感染者の顔が大きく歪み、直後頭が爆発したかのように破裂した。
自分の拳を見て、身震いした。
変貌した自分に少なからず恐怖したが、震える理由はそれじゃない。
俺は力を得たんだ。この世界を変える力を。
口元の緩みをどうしても抑えられない。
偶然とは言え、俺も適合者になった。
ブランクはこの力を忌々しく思っているが、俺は違う。
この世界を変えることができるなら、俺はこの力を利用させてもらう。
正直、自分の古い居場所を失うのは悲しいが、この世界が変わればその悲しみも消えるだろう。
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