マクロスF
0743話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「ん、ちょっと、アクセル。朝から何してるのよ」
ふと、そんな声を聞きながら意識が覚醒していくのを感じる。
最初に目に入ってきたは、ストロベリーブロンドの何か。同時に手の中に柔らかい感触。そして、ストロベリーブロンドの何かからはどこか呆れた様な視線を向けられていた。
その向けられる視線と目を合わせて数秒。ようやく目の前の整った顔立ちの人物が誰なのかを理解する。
「シェリル……か」
「ええ、そうよ。全く、半ば寝ぼけている状態でもあたしを求めるなんて。どれだけ女好きなのよ」
その声で、ようやく俺の手の中にある柔らかい物がシェリルの年齢不相応な――シェリルの正確な年齢を知った以上は年齢相応と言うべきか――豊かな双丘である事を理解する。とは言っても、俺もシェリルも昨夜の夜の営みの関係上は2人共裸だ。幸い、寝室にあるベッドに関しては部屋を決めた時ダブルの中でも大きめな物を買ったので、俺とシェリルの2人が寝ても狭さは全然感じられない。
いやまぁ、今の俺の体格は20代の時と比べて小さいから当然なんだろうけどな。
そんな風に、やや気怠い朝をシェリルと2人で過ごしながらもお互いにじゃれあいながら30分程過ごす。
シェリルの身体を抱きしめながら寝室の時計に視線を向けると、午前10時前といったところだ。
S.M.Sの宿舎ならともかく、いつもの俺ならとっくに起きてS.M.Sに行っていなければいけない時間だが、幸い今日と明日は休日を貰っているので全く問題は無い。
引っ越し記念パーティをやってから6日。明日にはランカとグラス大統領のパレードを始めとして、美星学園でのランカのライブをメインにした祭が予定されている。
幸い超長距離フォールドを完了してからバジュラの類は一切現れていないので、S.M.SのVFパイロットは休日を取りやすくなっている。……ブリッジクルーは休み無しで色々と大変らしいけどな。
アルト達もランカのライブではアクロバット飛行をやるらしい。シェリルの時に怪我をしたメンバーも既に復帰しているので、今回は俺の出番は無いだろう。
「何を考えてるの?」
「いや、明日は色々と忙しくなりそうだなと思ってな。……身体の方はいいのか?」
「ええ、フォールドした日から全く何の問題も無いわ。もしかしたらもう治ったのかもしれないわね」
冗談っぽく告げてくるシェリルだが、時々不安そうな表情を浮かべているのは知っている。恐らく今はたまたま落ち着いている時期なのだろう。もしまた症状が出て来たらあの薬を飲むしかない。
「何よアクセル、そんな顔して。……それよりも、さすがにまだ疲れが抜けないわね。あんた、なんであんなに夜は強いのよ? と言うか、まだまだ余裕っぽかったし。あんたの恋人達とは是非1度じっくりとその辺を話し合ってみ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ