マクロスF
0743話
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ど。
「じゃ、決まりね。今から食事を終わって、家の事を片付けて……そうなると、大体昼くらいになるかしら?」
「そのくらいだろうな」
こうして、忙しくなる日の束の間のデートと洒落込むことになるのだった。
「うわ、確かにこうして見ると随分と華やかになってるわね」
表通りに出て来て、まず最初にシェリルが言った事がその一言だった。
周囲は明日のパレードに向けて準備万端に整えてあり、屋台もそれなりの数が出ている。
「ほらっ、アクセル。行くわよ!」
腕を組み、強引に俺を引っ張るシェリル。
一応サングラスと帽子で顔を隠していても有名人であるのは間違い無いんだから、その辺はもうちょっと考えて欲しいと思うのは俺の考えすぎだろうか。
もっとも本人に言わせれば、今フロンティア船団はランカに熱狂しているから余程の事が無い限り気が付かれないって言ってるけど。
……確かにこうして見ても、周囲で話題に上がっているのは殆どがランカで、シェリルについては殆ど話されていないな。
何日か前に、このままでいいのか? と尋ねた事もあったが、シェリルが言うには今はランカに風が吹いているんだからしょうがないとの事。……もっとも、それでもいずれ追い抜いてみせると言っていたのはシェリルらしいと言えばシェリルらしいが。
そんな風に2人でデート楽しんでいると、やがて目的のクレープの屋台へと到着する。
「おっ、随分と久しぶりだな2人共。どうやら無事だったみたいで良かった良かった」
「無事? アイランド1はバジュラに襲われたりとかはしてなかったんだから、無事で当然だろ?」
「へっ、何言ってるんだか。お前さんS.M.Sのパイロットだろ? 前にTVのインタビューを見たぜ」
「……ああ」
確かにそう言えばそんな事もあったな。ここ最近は色々な意味で忙しかったから、随分と前の出来事のように感じられる。
そんな風に考え……次の瞬間、思わず隣を見る。
そう、特徴的なストロベリーブロンドの髪は帽子の中に詰め込まれており、かなり大きいサングラスで顔を隠しているとはいっても、シェリルじゃないかと疑って見ればすぐにシェリルだと判断出来る俺の恋人へと。
シェリルにしても俺と同じ事に思い至ったのだろう。思わず動きを止めている。
だがクレープ屋の店主は、そんな事は関係無いとばかりにクレープの準備をしながらこちらへと視線を向けて来る。
「で、今日は何にする?」
「……驚かないのね」
ポツリと呟かれたシェリルの言葉に、店主は肩を竦める。
「誰だろうが、客は客だろ。例えそれがS.M.Sの隊員であっても、あるいは銀河の妖精であっても」
ニヤリと笑ったその顔に、思わず笑みを浮かべる俺とシェリル。
「
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