マクロスF
0743話
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たいわね」
「そうだな、俺もお前とレモン達を会わせてみたいとは思ってるよ」
そっと俺に抱き付いて柔らかい肢体を密着させているシェリルのストロベリーブロンドの髪を撫でながら、シェリルとレモン達の初顔合わせした時の様子を想像するが……駄目だ、全く思い浮かばない。喧嘩腰になったりはしないで欲しいんだけどな。
「レモン、コーネリア、マリュー、スレイ……だっけ? 全く、あんたみたいなのに引っ掛かるんだから、馬鹿な女よね。……あたしも含めてだけど」
カプリと首筋に噛みついてくるシェリル。自分の体液がV型感染症に感染するかもしれないシェリルにとって、その心配が全く無い俺には甘えやすいのだろう。
「いつになるか分からないけどな。きっとシャドウミラーはお前も気に入ると思うぞ。色々と面白い奴も揃っているし」
そう。シェリルの治療の為にも、なるべく早くホワイトスターとの行き来が出来るようにゲートの設置を急がなければならない。こうなると、つくづくガリア4の消滅が惜しかったよな。あそこでフォールド断層が発生しなければ。
……バジュラの件とかその後の展開を考えると、やはりあれもまたグレイスの仕業なのだろう。つくづく祟る女だ。
そう思いつつ、取りあえず今は首を振ってその事を忘れる。
グレイスの件はオズマとキャサリンが調査しているので、証拠を掴めばキノコ諸共にどうにか出来る……かもしれないと期待するしかない。
「それより、ここ1週間近くはずっとこうして過ごして来たけど……これからどうするのか決めたのか?」
そう。ここに引っ越して来てから1週間程が経つが、シェリルは特にこれといった行動を起こしていなかった。勿論歌を歌ったりはしているが、それも自分の満足の為というか、そんな感じだ。少なくても俺の知ってる限りでは人前で歌っているという事は無い。……シェリルにしても、グレイスの件とかランカの件で色々と思うところがあるのだろう。
「そう、ね。確かにそうかもしれないわ。あたしとしても、そろそろ歌いたくなってきているのも事実だし。けど、どこで歌うかよね」
小さな笑みを浮かべるシェリル。
そんな風に会話をしつつ、取りあえずそろそろ昼近いということで2人揃って起き、シャワーで昨日の汗を流してから朝食と言うよりはちょっと早い昼食を食べた。
尚、食事に関しては一応2人で作っている。と言うか、銀河の妖精として活動していたんだからある意味当然かもしれないが、シェリルって料理は殆ど出来無かったんだよな。けど、さすがに2人で暮らしていてそれは駄目だと思ったのか、簡単な料理ではあるが俺が教えている。
……本当に簡単な料理しか出来ないんだけどな。男の料理と呼ぶべき大雑把な料理がメインなので、出来れば後で誰かから正式に教えて貰って欲しい
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