紅魔館内部。
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だろ? 姉さんたちにとっては」
「あー! そういうことですか!!」
「気づくの遅いわよ」
「うっ……」
「まぁ、あくまで仮定だがな」
「となると、やらなければいけないことも決まってくるわね」
「……、よくはわかりませんが、つまりその結界を張っていそうなパチュリー様のマガイモノを、フルボッコにしてしまえばいいってことですよね!」
「そういうことだ」
そして暗基は身体を起こす。
「さて、大図書館に案内してくれないか?」
「あなた、本当に何者なの? なぜ大図書館の存在を知っているの?」
「それについては企業秘密ということで。とにかく案内してくれ」
「そう、わかったわ。それじゃ、ついてきて」
そして咲夜が大図書館へ向かおうと部屋のドアを開けようとしたとき、暗基が思い出したかのように声を上げた。
「あ、ちょっと待った」
「なにかあったかしら?」
「いや、ちょっと二人に実験台になってもらいたいんだ」
「実験台、ですか? 何をするんですか?」
「大したことじゃないし、服を剥いだりとかではありませんのでそのナイフをしまってはいただけませんか咲夜さん!!?」
何を勘違いしたのか、顔を羞恥心から真っ赤にした咲夜がナイフを構えていたので、あわててそれをしまわせる。
「とりあえず後ろを向いてくれ」
「後ろ、ですか?」
「後ろからなんかやらかしたら殺すわよ?」
「うん、それならとりあえず僕が死ぬことはないな。たぶん咲夜のなんかは卑猥なことだろうしとりあえずナイフしまおうか」
「なんで気づくのよあなた……」
「霊力はうそをつかない。お前が殺そうとしてもおれはわかるんだよ。だからあきらめろ」
「…………」
いまだ信じてくれていなさそうな咲夜だが、もう無視することにする。
「ちょっと背中触りますね」
「結局は……!!」
「あ、間違った、添えるから。触らないから! てかあなた敏感すぎるわ!!」
「そうですよ。へんなこと考えすぎですよ咲夜さん」
「……」
そういってしぶしぶ背中を向ける咲夜。しかしなぜだろう、こうまくし立てたみたいな感じ。気に入らない。
まぁそんなことはおいといて、二人に後ろを向かせる。そして、それぞれの背中に手を添える。
「よし、今から、俺の能力を一時的に二人に分け与えます。失敗したらごめんなさい」
「えっ、そんなことができるんですか!?」
「できるみたい。さて、いくぞ!」
そして暗基は叫ぶ。
「霊力、解放!!」
「ぐっ!!!?」
「うぐっ!!!?」
その瞬間、咲夜、美鈴のそれぞれに、とてつもない衝撃が走った。あまりの衝撃にたえられず、二人は膝をついてしまった。
「なっ、何を……、した……、の……?」
「あれ、失敗だったか……?」
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