紅魔館内部。
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「いっっっったああああぁぁぁぁああああ!!?」
「オ、オウフ……」
まさか脳天にナイフをぶっ刺すとは誰も思わないだろう。うん。
「い、痛いですよ咲夜さん……」
「そうは言ってもあなたはこうでもしないと起きないでしょ?」
「いや……、もっとこう、せめてひっぱたいて起こしてくださいよ」
「そうしたいけどあなたが起きないからこうやってるのよ」
「ひ、ひどい……」
「あ、あの……、もういいです?」
「……、あ」
「あら、ごめんなさい」
いろいろと突っ込みたいところしかないんですけど助けて……。
咲夜、美鈴の2人は、今現在紅魔館がどのような状態になっているのかをベッドの上にいる暗基に説明を始めた。といっても、
「私はすぐにやられちゃいましたからねぇ……。話すことは出来ないです。お役に立てず、すみません……」
とのことだったので、咲夜から聞くことになるのだが。
「まず、何から話せばいいかしら……」
いろいろとありすぎて何から話したらいいのかわからないようなので、あっさりと現状だけを聞くことにした。
「今ここの住民はどうなっているのかわかるか?」
「……、私が把握している限りでは、紅魔館の妖精メイドすべてと、お嬢様とパチュリー様、小悪魔の3人がマガイモノになっているわ」
「……、一応とある事情からみんなのことを知ってるから聞くけど、フランは?」
「地下の部屋に閉じ込められているわ。それも、部屋にとても強力な結界が張られていて、中がどうなっているのかすらもわからないわ」
「まじでかおい……」
これは参った。人数の把握、マガイモノたちの状況などはなんとなくであるが理解は出来た。しかし、最後の一人。フランこと、フランドール・スカーレットだけが安否すらもつかめない状態であったのだ。
「もしかしたら、フランを人質にしてたりとかしてないよな……?」
「そんな……!!?」
「妹様が人質!? ありえないですよ! あれほど強いあのお方が、人質だなんて!!」
「だけど全部納得がいくんだよ」
そういいながら暗基は自分の考えを言い始める。
「もし、何かが原因でフランのマガイモノを作ることが出来ないとしたら、合点がいかないか?」
「……、なるほど!」
「え、咲夜さんわかったんですか!?」
勘のいいのか、咲夜はすぐに察してくれた。美鈴はまったくわかっていないようなので、説明をする。
「そうなるとしたら、とりあえずフランに遊び道具かなんかを与えておいて、そのうちに外に出させないように結界でも張っておけば、後々脅威にもならない
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